見出し画像

今44歳の私が見た33歳の私と、55歳になった私が見た今の私と。

「東京タラレバ娘2020」を見た。
33歳になった3人娘たちが、恋や結婚や仕事に悩んだりしながら日々を頑張る話。

結婚式当日、新郎に逃げられた吉高由里子演じる主人公が、夢も希望も失って「何もかもうまくいかない。33にもなって…こんなの…」と言うのを見て、「33歳なんてまだまだヒヨッコだぜ、笑わせるなこのヤロウ」と44歳の私は思った。

でも、私自身、33歳の頃「もう33歳」って思っていた。

29歳の時ほどの焦りとか(30歳になることへの)恐怖感はもうなかったけど、やっぱり「もう33歳」という思いはあった。

33歳なのに思ってたほど大人じゃない自分
33歳なのに何も結果が残せていない自分

という現実とのギャップと、

33歳なんてもうおばさんだ
33歳なんてもう女として終わりだ

という思い。

何しろ私が20代の頃は「女の適齢期はクリスマスケーキ」なんて言われてたのよ。「23、24歳が高値のピークで、25歳からは値崩れする一方」ってこと。

いま適齢期はそこまで早くないけど、アイドルや女子アナを見てると、30過ぎたらもう…………という空気を感じる。

30代でそれなんだもん。
40代なんて「本格的に終わってる」という扱いをされる。悲しい哉。

日本はどうしても、若い女性が求められるというかチヤホヤされるというか大事にされるというか、そういう風潮がある。
婚活でも就活でも、年齢が鍵になる。

就活では、同じ資格を持っていても40代より20代が採用されるし、婚活においては40代なんて「え?あなたまだいたの?」レベルである。

だからついつい「44歳なんてどうせおばさんだし」みたいに思いがちだけど、55歳の私は「44歳なんてまだまだヒヨッコだぜ、笑わせるなこのヤロウ」と鼻にシワを寄せるかもしれない。

だから、40代でも「いいじゃん40代だぜ私。何が悪いのよ」と胸を張って生きていこう。

でもさ。
この日本がもう少し、中年女性に優しい世界になるといいのになって思うよ。ほんとに。

いいなと思ったら応援しよう!

オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
いただいたサポートは猫たちの養育費に使わせていただきます。ありがとうございます。猫たちがいるから生きてます。