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日本縦断前日、千歳神社で「大吉」を引いた話。【#47歳日本縦断の旅】

今、千歳のホテルでこれを書いている。
そう。無事にここまでやって来れた。

昨日の夜「雪の影響で飛行機が飛ばないかも」というメールを受け取り、少しでも早く飛んだ方が良いかもと、夜便の予定を午前便に振り替えた。

結局、夜便も無事に飛んだのだけど、不安なく到着できて本当によかった。

明日、宗谷岬に着いてからが本当の日本縦断スタートになるので、今夜は日本縦断”前夜”ってところだろうか。

元々、千歳は寝るだけの予定だったのだけど、便変更で早く着いてしまったので、千歳の街を少しだけ散策することにした。

と言っても気温マイナス4度。
あまり長距離は歩けない。
凍っちゃう。

GoogleMapを見てみると、わりと近くに「千歳神社」という神社が見つかった。

ホテルから徒歩10分。
それならなんとか歩けるかも。

耳あてに手袋、そしてネックウォーマーをしていざ出陣。

(ギオン通り。今年は雪が少ないらしい)

踏み固められた雪を注意深く進む。
それでもうっかり滑って冷や汗をかきながら、神社を目指す。

出てすぐは「思ったより寒くないかも」と思ったものの、だんだんと冷えはじめた。

スマホで地図を見るために手袋を外すと、ものの10秒ぐらいで手がかじかむ。
息苦しいからとマスクを外したら、顔がヒリヒリする。

マイナスの世界、おそるべし。

のろのろ歩きなので10分以上かかったと思うけど、無事に千歳神社へ到着。

大きな鳥居をくぐって進む。
結構立派な神社のようだ。

境内に入ると、長い石段が目に入る。
滑らないように気をつけて登らなければ。

階段の途中に手水社を発見。
なんと、流れた先の水がつららになってる。
北海道ではこれが普通なのかしら。

ていうかこれで手を洗うのか…冷たそうだな…ううう…。

すっかり冷えた手を手袋に押し込み、本殿へ。
時間は16時すぎ。
誰もいなくてとても静か。

この先にある本殿で、今日ここまで来られたことの感謝と、これからはじまる日本縦断への宣言をお伝えした。

(本当は守ってくださいとか、うまくいきますようにとか言いたいけど、神様ってお願いしちゃダメって言うじゃん?)

石段を降り、社務所で御朱印をお願いしておみくじを引いた。

おみくじの結果は「大吉」。
ひさしぶりの大吉。
嬉しい、嬉しすぎる。

このクジ運の人は頂上の幸運目指して進むなり
まもなく望む仕合せを掴まれる
心静かに落ち着きが肝心
心も言葉も皆 扑(すなお)を保つべし

なんか分からないけど「頑張って進め」と言われている気がして、ちょっと泣きそうになった。

ありがとう神様。
私が日本縦断して何になるのかまだ分からないけど、進んでみます。

よし。
このおみくじを旅のお守りにしよう。

帰ろうとすると、雪が降り出した。
薄い夕日に照らされた雪があまりに綺麗で、しばらく見上げた。

しばし雪に降られたあと「しまった。折りたたみの傘入れてくるの忘れた!」って思ったのだけど、こっちの人って誰も傘をさしていないことに気づく。

こっちではそれが常識なのかもしれないと思ったので、私も傘をささずに歩いた。

「郷に入っては郷に従え」ってやつだ。

(でも本当は傘さしたい。顔痛いし、雪が目に入るし)

てな気持ちで探したら、このような記事を見つけました。

やはり北海道では傘はささないらしい。
道民、たくましや。


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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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