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映画「パラサイト 半地下の家族」を観て(ネタバレあり)。

アカデミー賞を受賞する前から、noteやTwitterで「パラサイト、マジでいい」みたいなことを目にしていたし、韓国映画どころか韓国ドラマすら見ない友達までもが「パラサイト、アカデミー賞受賞おめでとう!」なんて興奮してツイートしてるし、『パラサイトっていかほどのものなの?』とは思っていた。

そして先日行った美容院で、担当の男性美容師さんに「岡田さんが『パラサイト』観たら、すごい良い記事が書けると思う。ぜひ観て欲しい」と言われ。

まあ…そこまで言われたら?観るしかないんじゃね?
みたいな感じで観に行って来ました。

え?感想?

終わって家帰って飯も食ったのに、まだ私の身体の3分の1が映画の中から抜け出せずにいるよね。

あの父親の眼。「リスペクト」という叫び声。半地下の仄暗さ…その全てが残像になって残ってしまった。急に頭に浮かんで来るんだよ。私ホラー映画観たっけ?違うよね。

映画開始10分だか15分ぐらいで「あ〜パラサイトってそういう意味なのね〜。なるほど」と思い、そこからは「万引き家族」の時みたいに「ああ…いつこの生活が壊れちゃうんだろ…」という不安がずっと、頭の隅に居座る。

ところがこの映画は、私の「どうなるんだろう…」なんていう不安を裏切るというか、そんなもんじゃねえという感じでぶっ壊しに来た。
口が開いたままになっていたであろう、怒涛の展開。ハラハラドキドキ。そして悲しい結末。

でも誰が正しいとか誰が間違ってるとか、そういうのは通り越して、もうただどうしようもない。どうしようもなかったんだよ。みんな。

お金があれば幸せなのか、豪邸に暮らしたら幸せなのか、貧乏は不幸なのか、もはやそういう問題じゃないのか。ああ分からない。

とにかくすごい後味の悪い映画だった。
あ、褒めてます。全力で褒めてます。

少なくとも「あれ?どうやって終わったっけ、あの映画」絶対何年経っても、そんな風に思わない。忘れない。そんな映画だった。

最後に。
美容師さん、ごめんなさい。
私には、この映画を語れる力がなかったようです。精進します。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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