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トランプ前大統領の襲撃事件の写真を見て、カメラマンとして思うこと。

朝、猫に薬を飲ませるためにぼんやり起きていくと、母から「おはよう」の前に「トランプさんが撃たれたらしいよ」と言われた。
思わず「え!」と大きめの声が出た。

続けて「生きてるけどね」と言われて、別にそんなに好きでもないけど「ああ、ならよかった」と言った。


余談だけど、母はゴシップネタが好きなので、こういう大きめの報道があるとすぐに連絡してくる。
一緒に住んでるのに、部屋にいるとわざわざLINEで送ってきたりする。

大谷翔平選手が結婚したときも「大谷翔平ちゃん、日本人女性と結婚したんだって」とLINEがきた。

大谷翔平ちゃんって。フレンドリーやな。

あとは「櫻井くんと相葉くんが結婚したらしいよ」というLINEもきた。
「え?同性婚?それはそれでめでたいし平和だけども…」と思ったら違った。そりゃそうか。

個人的に一番ショックだったのは「V6、解散するらしいね」というLINE連絡。
できれば自分で知りたかったよね。元推しだからね…。


という余談はさておき、話を戻して今日起きた「トランプ前大統領襲撃事件」について。

私が語りたいのは、アメリカ大統領選挙がどうとか銃の規制がどうとかではなく、この1枚の写真について。

こんな時に不謹慎なのを覚悟して言うけど、ほんっと素晴らしいよねこの写真。

真っ青な空にはためく星条旗、それを背にして流血しながらも拳を突き上げるトランプ大統領。

なんてドラマチックで力強いのか。

あの混沌とした状況の中、咄嗟にこのアングルで撮れるってすごすぎてもう言葉が出ない。

その場に居合わせた方が、その時の様子をカメラマン本人に送っていました。すごい動き。ただ撮るだけじゃなくて設定変えたり色々してる。

映像にはあなたが映っています。
あなたの落ち着いた態度と直感が働いているのが気に入りました。
EVFでフレーミングや露出をチェックし、必要な高さを確保するためにフリップスクリーンに切り替えています。
他のカメラマンのように少し右に寄っていたら、構図はこれほど良くなかっただろう。

(翻訳ソフトで翻訳しました)


私は報道カメラマンではないけれど、現在一応写真の世界に身を置いているので、この瞬間をこの状況で完璧に収められることがすごすぎて、もう心が震えてしまう。

このDavidさんが書いているように(動画にも映っているけど)、この場には他にも数名のカメラマンがいた。

同じ緊迫した状況の中で、他のカメラマンたちもシャッターを切っている。
でも、ほんの少しの角度やタイミングが違ったのだろう。
それだけで写真は大きく変わってしまう。


この写真を撮影した方について調べてみたら、Evan Vucciさんという方だそう。

(多分)AP通信に所属していて、ワシントンを拠点に活動されているカメラマン。
なんとあの「ピューリッツァー賞」を受賞したこともある方でした。

インスタを見に行ったら、他の写真も素晴らしかった。
かっこいい。なにこれ。

主に大統領周りの写真が多いのだけど、間に時々柔術を楽しむEvanさんの写真があってなごむ。

去年は何かの大会で優勝されたそうです。
おめでとうございます。
(1位の表彰台に立つのがEvanさん)


繰り返しになるけど、私は報道カメラマンでも戦場カメラマンでもジャーナリストでもない。
でも「今しかない」一瞬を写真におさめることを仕事にしているという点では同じだ。
そう思うと、身の引き締まる思いがした。

なんとなくシャッターを切るんじゃなくて、どこからどう撮ったら「思い描いた通りの写真になるのか」「美しい一瞬を残せるか」「心を打つ写真になるか」をもっともっと考えていきたいし残していきたい。

そのためには、まだまだ勉強が必要。
これからもカメラマンとして精進していきたい。
この1枚の写真を見て、そんなことを思った。


最後に。

トランプ前大統領は無事だったけれど、その場にいた観衆の方が犠牲になってしまったという。
なんて悲しいのだろう。

その方のご冥福を心から祈ります。
もうこんな事件が起きませんように。

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