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点で話にならない

子どもの頃好きだった判じ物に「この漢字は何と読む」というものがあった。当時の一番のお気に入りはこれ。文字通り「点で話にならない」

点が苦手だ。ここでいう点は句読点の「、」だ。どこにつけていいのかとても迷う。読点というぐらいだから読みやすくということなのだが、どうしても一文が長くなりがちで係り受けの関係が複雑な悪文を書きがちなので、読点がやたらと増えてしまう。プロの編集者はどうやっているのだろうか。

もちろん、理屈はある程度わかっている。係り受けを整理して語順を変えたり、一文を短くしたり、いろいろとあるだろう。でも、やっぱり接続詞の後ろには点を置きたくなるし、漢字やひらがなが複数連続してちょっとでも読みにくい気がすると間に点をおきたくなってしまう。

点の次に苦手なのがカタカナの音を伸ばすために用いる長音記号「ー」だ。業界では、たとえば「コンピューター」は「コンピュータ」と表記することになっているらしいし、「サーバー」は「サーバ」と表記するらしい。これが違和感が半端なくて苦手だ。会社に入ったときに説明されたとき小声で「なんだかなぁ~」と呟いてしまった。

上記が記載されているかどうかは忘れてしまったが、記法に関して有名どころは、共同通信の『記者ハンドブック』だろう。

ただし、これも新しい言葉にどれだけ対応できているのだろうか。かなり以前、ブレードサーバという形状のサーバーが登場したときに、日経では「刀身型サーバ」と記述されていて腰を抜かすほど驚いた。間違いではない。どこも間違いではない。でもね。ブレードサーバを刀身型といってしまうのは、日本文化的におかしいでしょう。そう思ったのだ。

文章を書くときに記述内容ではなく記法について気になってしまう癖に、その部分で自分にいかんせん進歩がないことを困ったことだと思っている。

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