変化の予兆:Build Back Better
北里大の人を中心としたコミュニティと関わる活動が新型コロナの影響で延期が続いていた。「だったらZoomを使いましょう」ということになり、そのための一歩がはじまった。
元々、北里大の人はこの何か月か授業等でZoomを使っているので、そのリソースを少しだけ外に向けて開けば、ずいぶんと大きな力になる。今日の最初の一歩では、OT(作業療法)の先生が少し話をした。面白かった。
話の中で、オーストラリア作業療法士協会のHPに精神科作業療法士のLorrae Mynard 氏による「Normal life has disrupted: Managing disruption caused by COVID-19」の話題がでた。新型コロナウイルス影響下の生活ガイドが3月の段階で公開されたという話だ。すぐに日本でも日本作業科学研究会の人たちが日本語訳を出したのだという。
Normal life has been disrupted Managing the disruptioncaused by COVID-19 (Lorrae Mynard)
⽇常⽣活の混乱への対応 COVID-19の状況において (近藤知⼦訳)
そのテーマは「日常生活の調整」。4月以降の約3ヵ月間、ずっとテレワークの日々がが続いているが、もっとも重要なポイントだと思う。
かくいう私もこれまで人生でもっとも避けてきたもののひとつが朝礼というものだったのに、4月に入って最初に始めたのが朝会・夕会だ。当初は「日常生活の調整」の一環として朝会と夕会だけではなく、昼会もやっていた。
中身は笑って話すこと。会社人生もそれなりに長いので、今日何をしたらよいのかなどということは話さなくてもお互いに大体わかっている。それでもちょっとしたことは話したい。大した時間ではないが、それを笑いあいながら話す。
新型コロナは大きな視点の変化を私たちにもたらすかもしれない。しかしその変化は今起きた変化ではない。すでに起きていた変化が新型コロナによって顕著に見えただけだ。それでも、起きてしまった視点の変化は、もう戻すことができない。
Build Back Better。立ち現れた変化を前向きに受け止め、次の変化を生みだしていく。そんな変化があちこちで起きていることを、新型コロナをきっかけに感じている。