セイタカアワダチソウ
川崎に住んでいた頃、多摩川のいつものコースには、セイタカアワダチソウがよく咲いていた。伊藤比呂美の『青梅』にもセイタカアワダチソウの詩があったように思う。セイタカアワダチソウにはカタカナ表記が似合う。
バードウォッチングをしている人に多摩川にたくさんいる水鳥の名前を聞いたことがある。黒いのはカワウ、白いのはサギの仲間とのことだった。白いのはサギだろうと思っていたが、黒いのはクロサギだと勝手に思っていた。
教えてくれた人が、「ほら、ほら、マガンがいる」と、少し興奮して話してくれた。マガンは多摩川ではとても珍しいとのこと。そうなのだろうか。望遠鏡の像を写真に撮ってみようとしたがこれはうまくいかなかった。「新聞社に連絡したら絶対記事になる、すごい、すごい」と話してくれる。
植物の同定以上に、鳥の同定は難しそうだなとも素人は思うが、好きな人には興奮して話したくなるようなことなのだろう。
端からみたら他愛のないこと、あるいはもっと極端にいえば、関心が薄くてどうでもいいこと。そういうことを大切に思えることがいい。
訪問していただきありがとうございます。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。