
球根の行方
12月に入ったとき、近所のカインズで球根を少し買った。
2年前の同じ時期に買ったチューリップの球根は翌年に上手に花が咲いたので、花が終わった後、教科書にあるとおり、球根を掘りあげ、冷蔵庫で保管し、次の年に植えた。
しかし、予想に反して、そしてものすごく期待したのに、その球根たちは葉は出たものの上手くは咲かず、ドロシーには「ふふん、予想通りね」と軽く笑われた。
その反省から、残念ながら、私の場合は、球根を掘りあげは諦め、チューリップは一年物と割り切り、今年は近所のカインズで球根を買うことにした。
本当は12月中に植え、寒い時期を越させると上手に芽が出て花が咲くという。サボっていたので、そのまま1月の終わりまで放置してしまった。
その間、2年前の球根たちの子どもたちは根性をみせ、新参者には負けられるとばかりにあちこちで芽をだしている。放置状態の彼らだからこのまま花が咲くかどうかはわからないが、健気ではある。中には別の花を植えるために地面を掘ったときに地上に出てしまったものもいて、それでも健気に根と芽を出していた。先日、気づいたのでそっと土をかけてやった。
先週は急に暖かくなってしまったので、このまま春になってしまうかもと焦りながら新参者の球根たちを植えた。先週末から今週と寒くなっているので、なんとか一度寒くなるという体験をさせられただろうか。先輩たちに負けずに根性をみせてほしい。
そんなことを思っている私が一番根性はなく、ずるずるとラノベを読んでしまっていたりする。頑張れよ、球根たち。
もちろん、どこに何を植えたかはすっかり忘れてしまった。