坂戸日記 2024.08.11
2024年8月11日(日)晴れ。
連休4日目。日曜の朝だけ早朝読書会に出る。1週間で参加した読書会の話をする。他の人の話を聞く。
朝食のときにドロシーと「一緒にプールに行こうか」という話をする。水着がないというから、「プールのあるホールで在庫一掃の安売りをしていたよ」と話す。
ドロシーはとてもよく歩いている。この暑さの中でも散歩に行き、木陰で体操をしているらしい。今日は38℃を越えるという。さすがに歩いて市民プールまで行くことはよしてバスで出かけた。
「プールにはいるのは25年ぶりぐらい」という。そういえば川崎に住んでいたときに子どもと一緒に行ったのが最後だったかもしれない。ドロシーは泳げないのでビート板を重ねてポチャポチャバタ足をする。ビート板を引っ張って歩くと「泳げてるみたいな気がする」と子どものように喜んでいる。
1時間ほどでプールをあがり、「駅前でなにか食べよう」という話になる。最初は「蕎麦か、喫茶店で軽食」と話していたが、セブンイレブンの2階にベトナム料理の店があると話すと「そこに行ってみたい」という。「はずれかもよ」ともいうが「構わない」という。
ドロシーは牛のフォーを、私は牛煮込みとバインミーを頼む。牛のフォーは私には少ししょっぱい気がしたが、ドロシーは「美味しいよ」とパクパクと食べていた。牛煮込みはバインミーをつけながら食べた。帰りに階下のセブンイレブンで杏仁豆腐とコーヒー牛乳を買ってその場で涼みながら食べる。
帰宅後、少し本を読む。夕食後、Netflixで『Minamata』を観る。
『Minamata』は面白かった。ジョニー・デップは『シザーハンズ』の頃は「なんかちょっと変わった役者」と思っていたし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』では「へ~」と思って観ていたが、『Minamata』では渋い年配の写真家ユージン・スミスが似合っていた。
物語は1971年から1972年にかけてぐらいか。子どもの頃(小学生)だったが、水俣病などの公害訴訟のことは当時の私たちでも知っていた。東京でも夏は毎日のように校庭の国旗用のポールに光化学スモッグの注意報や警報の旗が揚がっていたこともあって、公害は身近なことだった。あの旗竿に国旗があがる回数よりも光化学スモッグの旗があがる回数の方が圧倒的に多かったのだ。
水俣の話が先日もニュースになったが、未だにかと思うと心が痛む。最近、倫理や道徳に関係する本を読むことが多いが、《公害》というものを通して考えることも、私たちの世代ならできるかもしれないと、映画をみながらふと思った。