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仮想背景のリアル

Zoomのようなオンライン会議のシステムで仮想背景を使う人が増えている。画像の一部を抜き出して背景に別の画像を重ねる技術が、PCなどの性能の向上によりZoomなどのアプリケーションでも普通に使えるようになった。

使われているのはクロマキー合成と呼ばれるもので、画像の一部を透明化し、そこに別の映像を合成する。下記のWikipediaの例がわかりやすいだろう。グリーンの背景部分を透明にしてそこに別の画像を合成している。

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Zoomの場合、仮想背景は下記のような手順で利用できる。

1) ビデオの停止の横の【∧】からビデオ設定のメニューを出す
2) 「仮想背景を選択してください」を選ぶ
3) バーチャル背景の設定画面になるので、背景画像を選択する
4) 「グリーンスクリーンがあります」のチェックを確認する
  ※グリーンスクリーンがなければチェックしない
5) 気に入った画像がなければ、画像の追加を行う

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実際にグリーンの封筒を使って試してみよう。

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緑色の封筒部分が綺麗に透明化され、そこに星空の写真が重ね合わせられている。

ところが、こんな風になってしまうことはないだろうか?

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ポイントは何色を抜くのかだ。そして、中央下の赤丸で囲ってある部分の透明にする色の選択がよくないのだ。たとえば、この中央の色の部分を別の色にするとこんな風になる。

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かなり残念な感じになる。やりたいことはこんな感じなのに。。。

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Zoomで仮想背景を使うための操作は難しくないのだが、使っている端末やOS、あるいはPCの性能によってうまくいかないことがあるのだ。

That's Life. 人生とはそんなものだ。

そういうときは遊んでしまおう。原理はクロマキー合成だ。極端な色を使えばよいのだ。たとえばオレンジ色のRUN伴のTシャツを使ってみよう。

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実験的には成功。残念なのは合成に使った画像の選択を誤ったこと。いずれにせよ、使われない単色を選択することが重要となる。もし、オレンジ色のRUN伴Tシャツを持っていなければ、Zozoで単色のTシャツを購入しよう。

なに、お金は使いたくない? そういうときは、肌色部分を抜く。肌色は意外と綺麗に抜ける。

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ご覧のように、実験成功。ただ、今度はややオタク色が強くなってしまった。どうせオタク的になってしまったのだ。服をグレーにして別の背景を選択してみる。

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眼の部分が赤色になり、ナルトの写輪眼っぽいのがなかなか良い。服の部分も和風モダンなデザインとなった。そしてよく見てもらえばわかるが、実は背景はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジだ。

上記2つの実験でわかったことは、1) 肌色は上手に抜ける、2) 合成する写真によって印象は様々である、ということだ。ここにオタク的な感性を付加すれば、次は当然「攻殻機動隊」の【 光学迷彩】だ。やってみよう。

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十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない

って、違うよ。これはミッション・インポシブルでよく使われていた手法の応用。ほら、監視カメラの前に偽の写真を貼るシーンってあったでしょ。背景は無人の状態で撮影した部屋の写真。そしてクロマキー合成で肌色を抜けば、透明人間化できるわけ。

もちろん、服も脱いでしまえば透明化は完璧になる。しかし、私の知性と自尊心が許容してくれなった。

To be, or not to be.
The Unbearable Fatness of Being (存在の耐えられない太りっぷり)

私が悪いのではない。ぜんぶ新型コロナが悪いのだ。

閑話休題。クロマキー合成さえ使えないではどうするべきか。下記の例を見てほしい。新潟の山岸さんにお借りした画像だ。

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山岸さんが背景に使っているのが下記となる。

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山岸さんは、模造紙に描いた絵を壁に貼り、リアル仮想背景を生み出しているのだ。

人生に必要なものは何だと思う?ワトソン君。
それは状況を楽しめる心と、応用力・現場力・実行力だろう。

PS
クロマキー合成が利用できる場合の別解としては、ダイソーでグリーンのフェルト布(100円)×4を購入し、手作りでグリーン背景を制作するという方法もある

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