「◯◯な人Wanted!」のWantedって必要??
一応人材業界で働いてるがため、
人材募集SNSの「Wantedly」とか割と見たりするんですけど
※以下は決してWantedlyさん自体を批判するものでない旨はくれぐれも最初に添えさせて頂きますが
「〜な人Wanted!」とか
「〜職をウォンテッド!!」とか
最後がWanted!で終わるタイトルが
めっちゃ多いんですけど
いやいやいやいや
ちょ、待てよと
サイトの名前自体でもう
「Wantedly」って言ってるじゃないですか。
ここに載ってる時点で
「募集してる」という情報は、
言わなくても明らかじゃないですか。
これじゃ頭痛が痛い状態じゃないですか。
半角ならまだいいんですけど、全角で「WANTED!!」(しかもびっくりマーク2つ)とか、これだけでもう8文字消費ですよ。
8文字で入れられるその企業の情報って、例えばですけど
■残業月10h程(5.5字)
■社長が美人(5字)
■黒字経営(4字)
■無借金経営(5字)
■社内カフェ有(6字)
■昼食支給(4字)
■産休育休実績有(7字)
■◯◯駅徒歩5分(7字)
■創業◯年(4字)
■前年比120%成長(7.5字)
■業界シェアトップ(8字)
■◯◯で話題(5字)
■100万人が利用(5.5字)
■創業以来増収増益(8字)
■自社開発に注力(7字)
■未経験歓迎(5字)
とかとか
こんなのほんの一例ですけど
たかが8文字、されど8文字。
伝えられる魅力ってめちゃくちゃたくさんあると思うんですよね。
まあWantedlyの場合、特性上
「求人を探そう」という明確な意思を持って直接サイトを見に来る人
(=「募集してる」という情報は伝える必要が無い人)だけじゃなく、
SNSシェアからたまたま見る人が多いと推測するので
タイトルだけ1人歩きしても「これは求人募集だ」と分かる様にするのは、確かに大事ではあるんですが。
Wanted!って書くことで「あ、Wantedlyの掲載記事なんだな」って分かりやすくする効果も、確かにあるとは思うんですが。
でもそれでも、タイトル語尾に「募集」の2文字を入れるだけでよくない?と。
「職種+!」だけでも、感覚的には求人募集だって伝わるし。
タイトルだけ拡散されて、それでクリックされるかどうか決まるのなら尚更
「WANTED!!」の8文字消費は勿体なさ過ぎる。
中途採用って、結構ドライな面もあって
「やりがいがある」とか「アットホーム」とか、そういうどの会社も書いてる様な情報って流されがちで。
商品広告(購買)とかとは違って「イメージだけでは人は転職を決めない」というのは、求人広告の大きな特徴であると思う。
アットホームでも良いけどそのアットホームを表す具体的なエピソードって何なのかとか、
具体的にどんな仕事だからどんなやりがいがあるのかとか、
もっと踏み込んで伝えなきゃいけない。
あとはもっともっとドライに年収とか休日とか残業時間とかそういう条件面も。
普段仕事してて、求人票を実験的に色々変えてデータ取ると面白いのが。
情報を厚くして改善しても、最初の応募数・応募率は実はそんなに大きく伸びなかったりするのだけれど
その後の面接通過率とか、最終的に入社する方の人数とか、その後のコンバージョンが良くなる。
つまりは意欲も高いし企業からも評価されやすい人=より「合う人」からの応募が増えているんじゃないかと。
求人募集だけの話ではないけど、
どんな記事・広告だって
全員にクリックして貰う必要はない。
全員に応募(アクション)して貰う必要もない。
PV数とか入口の数字だけを追いかけると見失いがちだけど、
「合う人(ターゲット)」に行動を起こして貰うことが広告の本質であって。
それには本当に合う人が、タイトルを見た時に「この記事は自分に合いそう」「有益そう」と判断出来る必要がある。
詳細をクリックして貰わないと何も始まらない。
一体何を盛り込めば自社のことが伝わるのか、
「合う人」が望んでいる情報は何なのか、
特にタイトルは1文字に魂を込めて、
考え抜いていい部分なんじゃないかと思います。
と、いう訳でこちらをご覧のベンチャー企業や人事担当の
皆様方におかれましては、
【明日から 削ってみよう Wanted!】
の、575を胸に刻んでみてください。
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おかださいこ
■ドラクエ好きに悪い人はいない(ドラクエから人生を語るブログ)
■文化祭でうろうろするタイプ(日常のぐだぐだや旅日記)
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