地元おかざきのギフト取材レポート No.9「合資会社八丁味噌(カクキュー)」
室長の岡田です。
「地元おかざきのギフト」取材レポート、本日は「合資会社八丁味噌(カクキュー)」さんを紹介させていただきます。
八丁味噌といえば、言わずと知れた岡崎市の特産品の代名詞であります。
岡崎生まれの私も
食卓のお味噌汁は八丁味噌ゴールドを飲んで育ってきましたし
上京している時も必ず赤味噌を携えていましたし
なんなら、赤味噌以外は味噌汁ではないなんていう過激派でもあります。
そんな味噌過激派な私も、実は八丁味噌の味噌蔵を訪問したことがなく、
今回の取材でその400年を超える歴史と、つくり手の情熱を感じることができ、非常に光栄でございました。
岡崎城から歩いて”八丁”というの由来がある通り(1丁=約109m)、岡崎の中心部(岡崎城から見える場所)に位置しており、味噌蔵は毎日のようにバスで観光客が押し寄せる岡崎随一の観光地ともなっております。
味噌蔵の中では、多くの味噌蔵が並んでおり、全て昔ながらの伝統製法(木桶に3トンの石を積み、二夏二冬に及ぶ長期熟成)によってつくられています。
そんな八丁味噌(カクキュー)さんは、創業が1645年。戸時代初期にまで遡る老舗中の老舗。現在の当主は早川久右衛門さん(写真右)で、現在19代目になります。
今回の取材では、次期当主予定の早川昌吾さん(写真左)にも同席いただき、老舗ならではの思いについて聞かせていただきました。
久右衛門は八丁味噌への想いは...
"八丁味噌は体の一部で人生そのもの"
岡崎で生まれて、岡崎で育って
その間、常に八丁味噌がすぐそばにあって
もはや私と八丁味噌は一心同体なんだ。という久右衛門さん。
今は、次代にしっかりと伝統製法をはじめとする”八丁味噌”そのものをしっかりと伝承していきたいと熱い想いを語ってくれました。
(この情熱、文字でしか伝えられないのが本当に口惜しく...ぜひ皆さん八丁味噌へ足をお運びください!)
一方、昌吾さんは新卒では別の会社に勤めていたところを辞めたのちに八丁味噌に入社されたそうです。
最初は、昨今の変化の早い時代の中で、同じやり方を通していくことについて自分の中では葛藤があったそうです。
しかしながら、久右衛門さんや会社で働かれる人との関わりの中で、今ではその考えも変わってきたそう。
「例えば、木桶に石を乗せる伝統製法だって、プラスチックや鉄の塊でも代替はできるけど、それをやってはいけないんだと。いくら効率のいいつくり方が出てきて、いくらそれが今よりももっとおいしくなったとしても、これまでのつくり方を変えてはいけない。」
すなわちそれは...
これまでの歴史、伝統、つなげてきた文化を
後世に繋げていくことが一番大事なんだ
約400年の歴史を引き継ぐということの重さを強烈に感じました。
そして、その覚悟、想いがあるからこそ八丁味噌は岡崎の人にとっての”誇り”となったのだなと。
この熱量、本当に取材をしてみて良かったなと痛感いたしました。
その想いを、うまく文字に起こせたかどうかは
ぜひ、カタログギフトを手に取って読んでみていただければと思います。