新商品開発ストーリー(封筒ランタン編)
室長の岡田です。
先日、とあるところで自社のマインド・商品のプレゼンを行う機会があり
なかなか聞きやすかったと好評だった(3人くらい言ってくれた)
スライドをここで公開しちゃいます。
ーーーーー以後、長文 本番話した通りです。ーーーーーー
本日は、弊社の最近の新商品開発の取り組みについてそ の概要をお話しさせていただきます。
弊社は、岡崎市で創業し、103年目を迎える地域の老舗印刷屋でございます。 印刷屋、ということで様々な業種の方とお付き合いがあるわけですが、近年、取り巻く環境 は大きく変化してきました。
皆様もお察しの通り、 紙の需要がデジタル化により大幅に減少したということ。これは新型コロナによっても大きく影響しました。
また、減少する中で売り上げを維持するために、いかに取引先を増やすかということが大事なのですが…
印刷屋は岡崎市に多すぎる!
また、価格競争についてはネットプリントや家庭用高機能印刷機などの台頭によって、脅か されてきております。
では、これらの環境において、どのように印刷会社は動いていけばいいのか。 というところについての弊社の考えた打開策がこちらになります。
1つ目の紙需要減について。
紙はどんどん減っていくというのは避けられない現実ですが、完全になくなることはない、 というのが通論です。
デジタルデータの耐用年数が定かになっていないなか、紙だと 3,000 年ももつということ が立証されています。 よって、紙の価値を再認識し、守っていくことが大事にしていくということを掲げました。
2つ目の縄張り問題について。
いろいろちょっかいをかける印刷会社さんはありますが、弊社はそのスケールで勝負はせず、今のお客さんを大事にしつつ、エリアを三河から全国にしていくことを掲げました。
3つ目の価格競争について。
名刺 100 枚が500円で印刷できてしまうこの時世。
価格で勝負しても中小企業では太刀 打ちできません。
よって、他者と競合しない。
つまりここでしか手に入らないものを作り、付加価値を高めていくことを掲げました。
これらをまとめ、方針として
「弊社オリジナル商品の開発」+「販売プラットフォーム構築」
に設定しました。
「弊社オリジナル商品の開発」について前提として考えたのが、
「印刷会社が電子レンジは作れない」
ということでした。
素人がいきなり100m10 秒で走ることなんかできないわけ
なので、新商品開発においては
・既存事業領域の延⻑線上
・印刷会社ならではの独自性・ストーリー
この二つをルールとして設定しました。
その二つのルールに則って決めた新商品テーマが こちらになります。
一つ目がオーダーメイドということ。
弊社では過去にセミオーダーメイドの会社案内パンフレットを作成してる実績がありまし た。 そのときに構築した技術を汎用することができないかということ。
またオーダーメイド品 は付加価値が高いため適していることから設定をしました。
二つ目は特別なシーンで利用を想定するということ。
既存営業先で冠婚葬祭やイベント会社が多かったことや、 また、
私自身がウェディングプランナーを目指していた時期もあった
ことから二つ目のテ ーマを設定しました。
この二つのテーマを軸として作成したのがこちらの新商品になります。
こちらが新商品第1弾の「封筒ランタン」です。
今年2月に実用新案を獲得し、名実ともに日本初の商品として売り出し始めました。
専用サイトから、デザインを選んでもらい、文字と写真を送るだけで簡単にセミオーダーメイドで世界に一つのランタンが完成します。
明るい時💡
暗い時🌃
会場が暗くなると、このようにライトが紙を通して優しい光を灯します。
このシチュエーション。めっちゃばえますよね。
このように結婚式で利用することを想定しておりますが、他にも葬儀関係やシンプルに郵 送での贈り物としての選んでいただいています。
最近だと、海外に単身赴任しているお父さんに子どもの絵と手紙を送ってあげたい、とかコロナ禍で帰省できない娘夫婦と孫に向けてサプライズで送る、とかいろいろ需要が出てきています。
他にも利用シーンは様々だと思うので、
是非みなさんも一度使ってみてください!
長文となりましたが、このnoteでたびたび登場する「封筒ランタン」開発までの経緯について書かせていただきました。
計画をたてて、行動して、それを反省して、次に活かす。
PDCAをしっかりと回すにあたって、その過程を体系的に発信することは非常に大事だと思います。
というか、発信するためにいろいろと準備をしている時が一番頭が整理される気がします。
今後もnoteを発信媒体として、色々と発信をしていきます。
以上、北欧家具が好きな室長の岡田でした。
(どういうことでしょうか?わかった方はコメント欄にコメントを!)
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