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サンライズ瀬戸・出雲

「泊まってよかった宿」のその6。
その5はこちら

そろそろ「泊まってよかった宿」のネタが尽きてきたのですが,「泊まってよかった」ことには変わりないので禁じ手を出したい。

それはサンライズ出雲

現在日本で唯一,定期運行している寝台特急の夜行列車であり,”出雲”の名の通り島根県出雲市駅と東京駅を結ぶ路線である。香川県の高松駅と東京駅を結ぶ同様の路線にサンライズ瀬戸があり,上り線はそれらが岡山駅で連結されて”サンライズ瀬戸・出雲”として東京に向かう。反対に,下りの場合は東京駅から岡山駅に向かい,そこで切り離して一方は出雲へ,もう一方は高松に向かう。

神戸に住んでいた頃,遅くまで飲んでいて0時頃に三ノ宮駅の下りホームに立っていると,正面の上りホームで毎度見かけていたのが件のサンライズだった。「あーこれ乗ったら東京まで行けるのかー,なんか良いなぁ」と思いつつ走りゆく列車を見送り,自分は下りの各停に乗るというのが飲んで帰る時のお決まりだった。別に鉄分高い人間ではないものの,いつかは乗ってみたいと思っていた列車だったのがコレ。

前置きは長くなったが,東京に行く用事があったので乗ってみた(2019年)。
大阪駅発着が0時半頃,日中は金沢行きのサンダーバードが入る11番ホームに入ってくる。

中はこんな感じ。通路を挟んで個室が並ぶ。

個室の他にはフェリーの二等船室のようなカーペット敷のスペース(のびのび座席)もある。こちらは寝台料金不要の座席指定料のみで利用可。

せっかくなので個室を取った。

これでB寝台のシングル。その他,少し狭めのB寝台ソロとか少し広めのA寝台デラックスとか,ベッドが2つのツインなどがある。

列車内にはシャワーブースのある車両があり,シャワーカードというものを車内の自販機で購入して使用する。カードを機械に突っ込んだらシャワーの利用可能時間が表示されて,その時間内でシャワーを使う(なんせ車内に搭載できる湯水の量は限られてるので)という仕組みらしい。販売されるカードの枚数も限られていて,大阪駅から乗る頃には売り切れているので,残念ながら実物を見たことがない。
サンライズを利用する時は家で風呂に入ってから列車に乗っているので,車内シャワー体験もいつかしてみたい。

夜間とか明け方はこんな景色が見られる。

費用は運賃+特急料金+寝台料金。
・寝台料金はシングルで7000円ほどなので,新幹線や飛行機で前日入りしてビジネスホテルに宿泊するのと比べても安い(のびのび座席なんて500円ちょっとだし)。
・しかも夜行バスと違って体を横たえて眠れて,着いたら朝から活動出来る。
・なんていうかエモい。
あたりがおすすめポイント。

一方で難点としては
・上りの東京着が7時過ぎなので,大阪から乗ると諸々の時間を差し引いて6時間寝られるかどうか(もちろん大阪よりも西から乗る人はそのあたり長く時間が取れる)。
・朝早く着くので,降りた後に時間を持て余す場合がある。
・なんだかんだで揺れるので眠れない人は眠れない。
予約は窓口のみでネットに非対応。
(※追記 2019年からネット予約に対応するようになったらしいです)
・そもそも出雲(高松)〜東京間しか使えないし,止まらずに通過する駅も多い(夜中は駅が営業してないので)。
あたりか。

繰り返しながら,定期運行している夜行の寝台特急はサンライズのみ(ななつ星とか瑞風とかはまた別として)であり,もしかしたら将来的に廃止になる可能性もなくはない。乗車体験としてかなり楽しい乗り物だと思うので,乗れる内に乗っておくのも良いかもしれない。

#泊まってよかった宿
#サンライズ出雲

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