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【オカビズものづくり共創セミナーレポ】成功を収めている社長たちが取り組んだたったひとつのこととは?

こんにちは。岡崎市にある完全無料のビジネス相談所、オカビズです!

今回は、3月22日(火)に行ったオンラインセミナー<モノづくり企業の競争力UP「新たな価値を生み出す」イノベーションとは>についてレポートします。

まさにイノベーション!と呼べるような実績を出されている3社の社長をお招きし、約2時間にわたり熱いメッセージが飛び交いまくった今回のセミナー!!

実は、各社の社長たちが取り組んだことにはひとつの共通点がありました。

それは・・・「社外のプロたちの協力を得ながらビジネスを革新した」こと!

第1部 目からウロコの地域食堂デジタル化戦略

第1部では、「DXで売上4.8倍の老舗飲食店」として伊勢神宮の参道沿いにある1912年創業の老舗飲食店「ゑびや」の4代目社長・小田島さんに、秋元がお話をお伺いする形でスタート。

小田島さん×秋元のセッション

画像認識やAIによって店頭のお客さんの行動分析をまさにリアルタイムで行っている様子や、タッチパネルやセルフレジで飲食店の動線のすべてがデジタル化されている様子を、まずご紹介いただきました。

そんな「ゑびや」さんも、実はほんの10年前までは紙の台帳ですべてを管理していたそう・・・おっとー

まさに「ザ・日本の家族経営の飲食店」という状態から、従業員の方々が3〜4回転くらい入れ替わってしまうような、一大改革の一部始終をお話いただきました。
その結果、生産性が著しく上がり、

●6年間で売上は1億円強から5億円の4.8倍、
●客単価は850円から2,600円、
●食材廃棄は8割減、
●リアル店舗のデータ分析ツール「EBILAB」の外販

という新たな事業開発にまで成功されたそうです。
その裏には、さまざまな社外のプロの協力が!!

新鮮な食材を仕入れるための地域の漁港との連携や、無駄のないサプライチェーンをつくるための大学の先生との連携、クラウドサービスを活用したAIのプロのヘッドハンティング、バックオフィス業務の負担を少しでも減らすためのあらゆるITツールの活用などを、たくさんの実例とともにご紹介いただきました。

セミナー第一部の様子

第2部 海外展開も夢じゃない!?デザインとITで新販路

第2部では、「ニューヨーク五番街やMoMAで人気の木枡」を開発された大橋量器社長の大橋さんと、「売上ゼロから40%まで成長した自社ブランド石けん」を開発された木村石鹸工業社長の木村さんと、秋元を交えディスカッション。

セミナー第二部の様子

①大橋量器さんの海外進出

大手IT企業で活躍後、実家の事業を継承された大橋さん。大橋量器の「量器」とは、量(はか)る器(うつわ)で、枡(ます)のことだそうです。

最盛期には1億円ほどあった売上が、その半分ほどになったことにショックを受け、再建を決意!!

代官山や恵比寿のセレクトショップなどをまわりながらアイデアを練ったり、試作を重ねたりしていく日々のなかから、受験の合格にかけた「五角形の枡」(ごうかく→ごかく)や、おちょことして使える三角形の枡「すいちょこ」などのヒット商品が徐々に生まれていきました。

そして、大きな転機となったのが海外進出。

ニューヨークで海外展開支援を行うプロ集団である「フォーカスアメリカコーポレーション」と提携し、現地での展示会への参加や営業活動を行なってきた結果、ニューヨーク五番街の「ポール・スミス」やMoMA(ニューヨーク近代美術館)で同社のデザイン木枡が販売されることに。日本の伝統文化が、世界に羽ばたいた瞬間です!

最近では枡を建材(壁材)として活用するという画期的なブランド「MASPACIO」の立ち上げ過程で県が主催するセミナーに足を運び、そこで知り合ったデザイナーの人脈が役に立ったそうです。

②木村石鹸工業さんの自社ブランド立ち上げ

一方、木村石鹸工業の木村さんも、学生時代にネットの検索エンジンを開発するなどIT分野で長年活躍後、ひょんなことから家業を継ぎ4代目社長に。

それまではOEMや業務用での販売がほとんどだった自社の石けんの販路を広げるために、一念発起

外部のプロの知見を取り入れつつ、素材やデザインにこだわった自社ブランド石けん「SOMALI」を立ち上げました。

社外にデザインなどを発注するとき、わからないのが金額感の相場!!近しい事業規模の他社さんなどにも聞きつつ、徐々に相場感を掴んだそうです。

また、せっかくデザインにこだわったのだから、出品する展示会も一工夫ウィンクあえていつもの日用品ではなく、インテリアの展示会に出品したら、

「見たことない会社がおもしろい商品を出しているぞ」
「しかもよく見るとなんだかけっこう歴史ある会社だぞ」

とバイヤーさんたちの注目をみるみる集め、多くの引き合いにつながったそうです。

こうして、「売上ゼロから40%まで成長した自社ブランド石けん」の開発に成功されました。

■講師紹介
◆小田島 春樹 氏
(有)ゑびや(株)EBILAB 代表取締役
HP:https://www.ise-ebiya.com/
https://ebilab.jp/

◆木村 祥一郎 氏
木村石鹸工業(株)代表取締役社長
HP:https://www.kimurasoap.co.jp/

◆大橋 博行 氏
有限会社大橋量器 代表取締役
HP:http://www.masukoubou.jp/

外部のチカラを使って、新しいことにチャレンジ!=イノベーション

さて、ここでご紹介した内容はオンラインセミナーのごく一部ですが、「社外のプロたちの協力を得ながらビジネスを革新した」3社の社長さんたちに共通していたのは社外の人間も社内の人間も分け隔てなく必要な情報をシェアし、巻き込み、チームで一丸となってひとつの目的に向かい挑戦していく。
そんな印象を感じました!

イノベ―ションというと難しく考えがちですが、
「経営リスクを減らしたいな」
「外部ソースをどう自社が活用していけるのかわからない。」
「新たな価値提供によって顧客開拓、売上アップにつなげたいな」
と考えている事業者さん!思ったときこそ行動です。その可能性をオカビズ相談員と一緒に一緒に考えていきませんか?

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