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日本株高、海外勢は冷淡。高変動率を嫌気、中長期資金はどう確保?


11日の日経平均株価は前日比224円高の3万9605円で終えた。
前日に25年8月期の連結純利益が5年連続で過去最高となる見通しを発表したファーストリテイリングが牽引した日経平均は4万円台の回復を伺うが、海外投資家からは最近の日本株のボラティリティの高さ問題視する声もある。

日経新聞


これは、ボラティリティ=変動率のことですよ。
日経平均は最近頻繁に1000円単位で動きますからね。
これを考えると8月から急上昇してます。
ボラティリティとかもっと略すと「ボラ」とかって言いますけど、変動率≒ボラのことですね。
これは海外からちょっと嫌われてますよということですね。
S&P500とかと比べてみても高いです。
あとイギリスの株価指数とかと比べてみても、突出して高いですよ。
これは日経平均の算出方法にも問題あるんです。
225種の株価を全部足していって除数っていうのがあって、それで割ることで日経平均株価を算出しています。
「除数」というのは調整係数のことです。
それがなんであるのかというと株式分割などがあるからです。
例えば十分割したら1万円の株が1000円とかになりますよね。
これをそのままにしてたら計算は合わなくなってきますよね。
あるいは構成銘柄の入れ替えもありますよね。
銘柄入れ替え、2万円の株が出て1万円の銘柄が入ってきたら、これもまた変わりますよね。

その調整のために数字を変えていったりしてるんです。
まず株価が動きやすい会社っていうか、これによって株価が高い会社の影響を受けやすくなってるんですよ。
今回はユニクロです。
ユニクロ=ファーストリテイリング。
ファーストリテイリングももう格好の動かされる的になってますよね。
結局動きやすいんかなって。
ユニクロの株価が5万円台とかでしょう。
また、SQもありました。
SQっていうのは特別指数清算日のことですよ。

これはデリバティブのオプションの清算ですけど。
この思惑によって上がったり、下がったり、結構激しいんですよ。
これは短期のボラティリティ=変動率が高いのはヘッジファンドとか、いわゆる短期筋が喜んで大きく収益上げられたりしますね。
ただし、長期のそれこそ年金とかの運用には迷惑でしかないですよね。
もうノイズですよ。

そういうことで信用をちょっと海外から落としているということです。
例えば、海外の機関投資家ですよね?
金融機関とか生命保険会社とか、生命保険会社も金融機関か。
そういう大きなお金を運用するような機関投資家っていうんですけど、25年、来年のベストマーケットはどこですか?
って機関投資家に聞いたら、まずアメリカっていうのが44%で、次に答えてるのが中国で33%。
中国!?
本当かって、これはちょっと思いましたけどね。
それは置いときましょう。
ほかには、ヨーロッパと新興国が11%って答えてるんですよ。
日本はゼロですよ。

具体的には他の機関投資家になりますけど、シティグループ。
シティグループのグローバル戦略もアメリカの株はオーバーウェイト。
要するにちょっと運用比率を上げます。
でも、日本はもうアンダーウェイトにするって言ってます。
アンダーウェイトは運用比率を下げますよという話。
これはアメリカのS&P500の1株利益が上がるという予想も影響しています。
11%プラスとなってますよで、PERは22倍台で割安感に乏しいけどいいんじゃないでしょうか?
ということで、連日最高値を更新更新できてますよね。
これはアメリカは完全に強気相場ということです。
で、強気相場になった時にどれぐらい平均して上昇したのかっていうデータがあります。

結論から言うと、もうちょっと上昇余地はあるかもしれません。
1928年以降のデータがあるんですけど、平均上昇幅は2.1倍ですよ。
強気相場の期間は1011日。
1011日って、結構具体的ですけどね。
でも今のアメリカの場合はまず強気相場入りして700日ぐらいですよ。
6割上昇。

平均から見た場合に、強気相場もあと一年かなっていう感じかもしれないですけどね。
とはいえ、さっき言ったように日本を買いたい機関投資家はいないみたいですとかって言いました。
じゃあどこが買ってんのみたいな話になりますけどね。
個人と日本の年金とかかなっていうふうに思えたりもしますよ。
というのも、円安がまたちょっと進んできて米国株は円ベースでもさらに高いですよ。
GPIFはリバランスしますから。
GPIFというのは日本の年金を運用しているところですね。
リバランスするっていうのは海外の株を売って、それ以外のところを買ってくるっていうことです。
あと個人のお金も一部入ってるような感じはしますけどね。
現物株の方に。
これは新しいNISAのお金でしょうか。
さっき中国が33%も比率があるという話。
これはちょっといつ聞いたんかな?とも思ったりもします。
中国は景気対策を受けて株価が急伸したんですけど、そこからまた下がり出したんで、これももうどうなるんでしょうか?
日本にも影響があるっていう話もあります。
中国とは相場で「鏡状」って以前に言いましたけど、中国が上がると日本が下がる中国が下がると日本が上がるっていう逆相関の状況になってますね。
下がり出した中国、これはどうなるかと。
長期停滞で日本化していっているという話もあります。
ただし香港。
先日はちょっと高かったですね。
じゃあ本日も終わっていってみましょう。

それでは。

  1. 日本の株価は不安定で、海外から人気が落ちている。

  2. アメリカ株は好調だが、日本株は苦戦している。

  3. 日本株の課題を解決しないと、状況は改善しない。

ポイント

  • ボラティリティ: 株価の変動率

  • SQ: オプション取引の決済日

  • リバランス: ポートフォリオの調整


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