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選挙未経験者の私が衆議院選挙に出馬して戦った結果。

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降って湧いた衆議院選挙出馬!

衆議院選挙は衆議院が解散することで行われる選挙ですので、いつ選挙があるか分かりません。

内閣支持率が上がり、政権与党が「今解散したら勝てるぞ!」と思ったら解散風を吹かせて情勢を伺います。そのたびに政治家や候補予定者、それを支える政治関係者は右往左往します。

令和5年5月に広島で行われたサミットで内閣支持率がぐっと上がり、一気に解散風が吹きました。多くの衆議院議員が選挙事務所を賃貸契約するほど解散が決定的な状況になりましたが、結局解散には至りませんでした。

この時、参政党という国政政党が衆議院選挙の候補者を探していました。しかもその数はなんと100人!。

その中の1人が私になる訳ですが、「絶対に当選しないけど、衆議院選挙に出てくれませんか?」と党関係者にお願いされた時は流石の私も怒りました。

地方選挙にすら出ようと思ったことすら無かったし、ましてや国政選挙に出るとなると、その後の生活や人生が変わってしまいます。私の人生どうしてくれるんですか?責任とれるんですか?と、始めは断りました。

参政党は令和2年(2020)に結党され、令和4年(2022)の参議院選挙で1議席を獲得して国政政党になりました。翌年令和6年(2023)の全国地方統一選挙では100名の地方議員を当選させ、戦後類を見ない勢いで勢力を拡大してきた政党ですが、当時はまだまだ知名度が低いベンチャー政党でした。

次の選挙で負けたら参政党が終わる

参政党が急速に勢力拡大を目指している理由は、日本には残された時間が本当に少ないからです。

日本はグローバル全体主義という世界の大きな流れに巻き込まれ、日本の企業、リゾート、土地、水源地が外資系企業や資本家に買収されています。それを政治で守るべき政治家はその役目を果たさないどころか、逆にそれを助長する政策を推進しています。

日本人の所得はどんどん下がり、経済はどんどん弱くなり、子供の数はどんどん減って、外国人が大量に流入してくる。

外交政策は依然としてアメリカの属国状態で国防を頼る他なく、戦後80年にもなろうとするのに、いまだに敗戦国を引きずっています。

中国にも頭が上がらず忖度するし、ウクライナを支援したことでロシアを敵に回し、北朝鮮のミサイルの脅威に晒されている。もう世界全方向に土下座外交するしかない。

世界一長い歴史をもち、世界で唯一の天皇(エンペラー)を象徴に戴く日本国として、本当に情けないことです。

このように、例を上げると枚挙にいとまがない程、他にも多くの問題を抱える課題先進国である日本は、放っておけば滅亡必至。(日本の置かれた現状を直視すれば大袈裟な話しではありません)

参政党は次の衆議院選挙で結果を出して、何としてもでも、日本の滅亡をギリギリのところで食い止める。

このような意図を汲み取った私は、「自らが立ち上がることでこの目的に貢献できるなら」との思いで衆議院選挙の候補者になることを引き受けました。

少数政党が国政選挙で勝てない理由


日本を良くしたいと本気で思い、良い志を持った人が選挙に出て政治家になって、社会を変える。

これは一見簡単に思えることですが、この実現を阻むのが、現在の選挙制度です。

なぜならば、現在の選挙制度では大政党が圧倒的に有利な仕組みになっているからです。

例えば衆議院選挙の小選挙区制では、基本的に1人しか当選しません。なので関係団体の組織票を持っている大政党が有利になります。

小選挙区で10%以上得票し尚且つ多くの比例票の入る政党に所属する候補者は比例復活出来ますが、比例名簿に載せるだけで供託金が300万円かかります。小選挙区に出るだけでも供託金は300万円かかりますから、合わせて600万円出さないと選挙に出ることが出来ません。もちろん他にも選挙事務所、選挙カー、スタッフ、ポスター、チラシなどの経費がかかるため、1度の国政選挙に少なくとも1000万円は出さないと当選できません。

よって、国会議員になるには大政党から公認を貰うか、お金持ちか有名人でないと難しいのが現状です。

以前の中選挙区制ならば選挙区は広くなりますが複数人の当選枠がありますので、少数政党にも少しは分が有ります。つまり、大政党の政治家が自分たちが絶対に落選せず、子や孫にそっくり政治資金と政治基盤を継承させるために考え出された仕組みが現行の選挙制度と言えます。

参議院選挙に置いても限られた議員枠を、各都道府県で争うことは少数政党にとってとても難しく、衆参それぞれ比例代表で当選させるしか、今のところ方法がありません。

例:今回の衆議院選挙の結果

  立憲民主党 1156万票→148議席        
  参政党    187万票→   3議席

  比例票獲得率で言えば参政党は20議席以上にな 
  るはず。いかに現況の選挙制度では投票が議席  
  獲得に結びつきにくいか、死票を大量に生むか  
  を物語る事例といえる。

話を遡りますが、「絶対に当選しないけど、衆議院選挙に出てくれませんか?」というのは信じがたいですが本当の話なのです。選挙前に組織票を積み上げてデータ分析した結果、私の出馬した福岡県5区の1位、2位の候補者でおよそ18万票持っていかれるということを予測していました。ですから残りの票を、残りの候補者同士で争奪戦をする。

組織票の無い参政党が得票数を増やすには、とにかく投票率を上げること。私は投票に行く人を増やすために街宣活動で投票の重要性を訴えていきました。それが結果に繋がったかは分かりませんが福岡5区は前回の選挙より1%以上投票を上げ、5500票もの新たな票が生まれました。

これが私が戦った衆議院選挙でした。

一人は皆んなのために。皆んなは一人のために。

私の使命は、自らが落選して犠牲になりつつも設定した数の比例票を獲得し、1人以上の国会議員を九州ブロックで当選させることでした。

私は元々政治家になりたいと思っていた訳では無いので、すんなりこれを受け入れましたが、他党では考えられないことです。ほとんどの候補者は自分が国会議員になりたくて選挙に出ます。しかし参政党の場合は当選する可能性のある人も、可能性のない人も「一人は皆んなのために。皆んなは一人のために。」の精神で選挙を戦います。

このような我が身をかえりみず、特攻隊のように戦うことを決意した侍たちが、最終的に九州に20人。全国で94人も出馬したのです。

全国各地で大政党を相手に、不利な戦いを強いられた我々参政党の候補者でしたが、全国の仲間たちと心を一つに必死に戦い抜きました。

参政党には支援団体が無いため組織票はありません。団体献金も受け取らないため、お金もありません。(企業、団体にお金を貰うと言うことをきかなければならなくなり、政策が歪むため)

我々の支援者は日本国民。

公認候補者となって長い人では1年半以上、雨の日も風の日も駅頭に立ち、交差点に立ち行き通う人々に挨拶をし、ビラを配り、街頭演説を行い、地域を周って顔と名前、政党名を覚えてもらい、日本の国益を最優先する政策を訴えてきました。

YouTubeチャンネルを編集してくれる
モーリーさんと

いつ衆議院が解散するのか分からない中、私は会社員をしながら神社で神主としてお仕えし、PTAの役員など公私共に多忙の中、その合間を縫って政治活動を行ってきました。

他の候補者のほぼ全員が会社員や主婦、経営者だったりと、ごく普通に生活する人たちです。

元国税庁職員 3児の父 元参政党公認候補者 
行平佳弘さん
西鉄二日市駅にて街頭演説

本来なら政策論争で与野党が対立し、国民の信を問うという形で、潔く衆議院解散が行われるのが本筋です。解散したら全員無職となり、国会議員に返り咲くために戦(いくさ)をする。だから内閣総理大臣は衆議院議員が就任するのが通例なのです。

今の政権与党は状況が有利になったら解散します。つまり党利党略のための手段に解散権を行使しているに過ぎず、国民のことなど全く考えていません。

雨の中党員さんと西鉄五条駅でご挨拶

政権与党の候補者は自らの議席を守るための戦い。

我々参政党の候補者は日本国民を守るための戦い。

まさに大義は我にあり。


選挙期間中は力が込み上げ、毎日毎日必死に戦いました。選挙の12日間で街頭演説は230回以上行いました。死力を尽くして鬼の首を斬る!(私利私欲に取り憑かれた政治家)と、まるで鬼滅の刃の鬼殺隊のように、全国の候補者、党員と力を合わせて戦いました。

我々は小さな政党ですが無力ではありません。

小さな力を結集し、1人でも多くの国会議員を送り込む。

そんな気持ちで力を出し尽くしました。

戦いの末に得られた結果

令和6年 第50回衆議院選挙で、参政党は3人の国会議員を誕生させました。

私は落選という結果に終わりました。

負けは覚悟していましたが、可能性は0%ではない。
なので、あくまでも当選を目標にして戦っただけに結果は残念としかいいようがありません。

15,733人の有権者が私に投票投して下さり、全体の6.4%を獲得しましたが、期待に応えられる結果とはならず、大変申し訳ありませんでした。

選挙中は、多くの有権者の方々に減税と積極財政の必要性を訴え、日本の窮状を救いたいという一心で力を尽くして参りました。

しかし、これで私の戦いは終わりではありません。

日本国をかつての強くて豊かな国に戻す。

そして、自主独立した道義国家として、「和を以て貴しとなす」の精神で世界に恒久平和をもたらす。

この目標のために更なる努力を積み重ねて参ります。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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