ワークライフバランスという言葉が嫌いな私が見つけた本「ドラッカーに学ぶハイブリッドワークライフのすすめ」
ワークライフバランスという言葉が嫌いです。単なる好き嫌いのレベルですので、これと言った根拠はありませんが、プライベートと仕事はきれいに分離できるものなのか?資料作りに熱中しているうちに平日はおろか、土日もつぎ込んでいることもあります。作りたいプレゼン資料について考えていると、頭は寝ている間にも考えているらしく、夜中に何回も起きて、朝方には資料の骨子が出来上がっていることもしばしば。しかも疲労どころか高揚感まであります(もちろん寝不足なので後で疲れが出ます)。
流石にこんな生活が続くとエネルギーが枯渇してくるのか、ぴたっと手が止まり、寝落ち、散歩、本を買いあさって机に積み上げてウットリ、無意味に乗り物に乗りたくなるなどの症状が出て、長いときには数日、プチ出家したような状態に。とてもじゃないがワークライフバランスな生活とは言えず、自分はダメな人間ではないか?と思う次第です。そんなプチ出家状態のときに手に取った本の1つがこれ。本書の後半はハイブリッドワークライフのイメージができるような主体的な人生を生きている人たちが事例として紹介されています(読んでみるとやはり自分はダメ人間かも。笑)。
以下、気になった部分のメモです。
■ハイブリッドワークライフの定義
■ワークライフバランス、ワークライフインテグレーション、ハイブリッドワークライフの違い
ワークライフバランス
仕事とプライベートは対立。9時から5時までといったように成果が時間で測られる仕事に対応。
ワークライフインテグレーション
仕事とプライベートを一体化。成果を仕事の質で測る知的労働に向いた考え方
ジョブ型雇用制度となじみやすい考え方
ハイブリッドワークライフ
ワークライフバランス、ワークライフインテグレーションと異なり、主体は組織や会社でなく個人の人生全体
ワークライフインテグレーションの課題は、どのようにして働く人に自立、変革をうながすか。ハイブリッドワークライフはワークライフインテグレーションを個人の視点からとらえなおすとする
ドラッカーは知識労働者を「新しい時代の資本家」と呼び、高い職務能力を持つことにより組織や会社との関係も対等なものとなり、転職や副業、家庭の事情で仕事から離れ、また復帰することも可能に
長寿化時代に不可欠な見えない資産は3つ。「生産性資産」、肉体や精神の健康をもたらす「活力資産」、人生100年時代に必要な「変身資産」
正社員、非正規社員、社内外の区別なく上げたせいかでその人たちに報いることが当たり前になる中、「安定した組織の中に居る不安定な立場の人」になってしまう可能性がある
「計画的偶然性理論」では、個人のキャリアの8割は予想していなかった偶然の出来事によって決まる(良い偶然に出会うように積極的に行動しよう)
「LIFE SHIFT」では長寿化によって学業、仕事、老後といった3つの区分から各ステージを行き来するマルチステージ化の時代が到来したことが指摘された。ハイブリッドワークライフはその考えを一歩進め、複数のステージが重なり合う事を想定する。仕事をしながら育児や介護、経営者やフリーランサーの働き方の違いは少なくなる、老後はハイブリッドワークライフの一つの側面ととらえる
以上