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朝死にたくなる話

朝死にたくなる。
毎日じゃない。定期的に。
3か月ぐらいの周期で死にたい期とそうでない期を繰り返す。
かれこれもう10年ぐらい続いているかな。
死にたい朝に学校行けなくて、それから頑張る事を諦めて引きこもりになる決断をした。
死にたい朝が無くならないから仕事を変えた。
僕の人生に一番影響を与えてる感情。
いつまでたっても慣れない感情。
解決策も見つからない。
大人になると無くなると思ってたけどそうでもない。
救われたい、味方が欲しい、理解されたい。
色んな感情を生み出した諸悪の根源。
苦しい。

朝はスマホのアラームで起きる。
いつも目を覚ますためシャワーを浴びる。ベッドから這い出して風呂に向かう。
でも死にたい朝はベッドから出れない。
眠気には勝てない。5分、10分と追加でアラームをセットして寝てると徐々に眠気は引いていく。けど、眠気が引いた先に待ってるのは巨大な虚無感と無力感。
意識がまだ覚醒してないからなのか、頭の中を占めるのは感情一色。僕の中にある、いつも意識に邪魔されて感じられない、無意識の中に眠っていた感情。それがこの機にあふれ出す。
その感情で頭が埋め尽くされる。
すると涙が出てくる。多分これは”苦しい”って感情で合ってると思う。
この感情に埋め尽くされたら何をしなきゃいけないかは分かってる。
今まで散々付き合ってきた、散々操られてきた。
壊れたい?狂いたい?死にたい?
どの言葉が当てはまるのかは分からない。
でもとにかく自分を破壊しなくちゃいけない、自分で自分を壊さなきゃいけない。
掻きむしって、殴りつけて、刃物を使って、僕を壊さなきゃいけない。
そうしなきゃいけない。
それでしかこの感情から逃れる手段はない。それでしか救われない。
苦しい、苦しい、助けて、誰か助けて。
でも怖い。
死ぬことが怖い。本能が叫んでる。
壊れたくない、狂いたくない、死にたくない。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
分からない、どうすればいいか分からない。
頭の中で感情と本能がぶつかり合ってる。
涙を流しながら、枕に顔を埋めながら、そして壊れた笑いを浮かべながら、感情が擦り切れるまで耐える。
ただ耐えるしかない。苦しみが無くなるまで。
こんな感情の暴走なんてなければいいのに。
僕の頭の中でなんて起きなければいいのに、何も感じなければこんな苦しまなくて済むのに。

見た目は何も変わらない。
そんな苦しみに耐えきった後でも、僕は変わらずに毎日を生きていける。当たり前にスーツを着て、家を出て、ちょっと遅刻したこと謝まって、変わらない日常を過ごしていける。
でも、こんなのを感じるのは嫌だ。
こんな思いをするのは嫌だ。
何も感じなければいいのに。
こんな苦しみを感じなければいいのに。
もう嫌だ、もうこんな人生は嫌だ。
だから誰かに救われたいんだ。

自分でコントロール出来たら楽なのに。
この感情を上手に扱えたら上手に生きれるはずなのに。
いつも振り回されて、この感情から逃げるために色んな決断をしている。
決断の軸。
長年連れ添ったけど、いつになって好きにはなれない。
もう勘弁してくれよ。

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