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カスピ海に到着【3度目の世界一周#34】🇰🇿

2023年5月2日

アルマトイを出て3日目の朝です。
景色はかなり荒涼としてきました。

9時過ぎにベイノイの駅に到着。
ここを出ると、次は終点のアクタウです。
6時間後の話ですが。

先頭の機関車の写真を撮ろうとしていると、列車が動き始めました。

ここで進行方向が変わるらしく、機関車の付け替えが行われるようです。

客車の窓の上には、カザフスタンの国章が光り輝いています。
微妙に窓の中心とズレてるのが気になります。
日本ではお召し列車くらいにしか掲げられることはないですよね?

列車は終点のアクタウに向けて出発します。
周囲はもう見渡す限りの砂漠となっています。

What'sAppに、明日からお願いしているドライバーのデニスからメッセージが届きました。

野生なのか飼われているのか、ラクダの姿も目につくようになりました。

アルマトイを出て以来ずっと真っ平らな平原の中を走ってきましたが、昼を過ぎた頃、ついに遠くにマンギスタウの台地が見えるようになりました。

ああ、窓が開けば、もっといい感じに列車の姿が撮れるのに。
タルゴは早いのはありがたいのですが、新しい列車なので、その辺の旅情にイマイチ欠けるところがあります。

石灰岩の丘がどんどんと迫ってきています。
天気がちょっと心配です。


さて、列車は定刻通り午後2時50分にアクタウ近くのマンギスタウ駅に到着しました。
アクタウ市内まではだいぶ遠いので、駅前からバスに乗ります。

105番のバスで街の中心部まで行きます。
50分ほど乗って、さらに20分歩いて、今夜のホテルに到着です。

三匹のイルカが目印の、Three Dolphions Hotel。


部屋の中にもいました。

イルカの絵の後ろがバスルームなのですが、こいつのせいで窓が大きく潰されてしまっています。
もっと明るい部屋にできたのに残念です。
配管か何かの関係でしょうか。

でも、まずまず居心地のよい部屋でした。

3日ぶりにシャワーを浴びてから外に出ます。

25年ぶりに見るカスピ海は雨に煙っていました。

卵がキャビアとして珍重されているために乱獲が進み、絶滅の危機にあるチョウザメを保護するため、カスピ海に面するロシア、カザフ、イラン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンで禁漁の協定を結んでいるとか。
それを記念したオブジェのようです。

25年前にカスピ海を見たイランは遥か彼方。この方角だろうなあ。
何年後かには、無事イランにたどり着くことができるだろうか。
まだまだ先は長いです。

さて、雨も降っていることだし、I♡AKTAUのオブジェ前にあるレストランに入ります。
まだ夕食にはちょっと早いからなのか何なのか、「お前何しに来たんだ? 何の用だ?」みたいな扱いをされました。
どうして普通に食事に来たと思ってくれないんでしょうか?
レストランに入って、他に何をしろと言うのか?こっちが聞きたいです。

謎ですが、英語がわかるお姉ちゃんに食事をしたいと伝えると、この席に案内してくれました。

3日ぶりのビール

メニューがイマイチよく分からなかったので、ラグマンを頼みます。

グリークサラダ(ギリシャ風サラダ)がメニューにあったので頼んでみましたが、これじゃないんだ。
チーズがこれじゃないんだ。
フェタ(ヤギのチーズ)じゃなきゃダメなのよ。
ギリシャにたどり着いたら、思う存分グリークサラダを食したいです。

食事を終えて、もう一度カスピ海をちょっと眺めてホテルに帰ります。

ホテル近くの広場に飾られているロシア製の戦闘機「ミグ」。

さあ、明日は晴れて欲しいなあ。

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