この夏を駆け抜ける、「冬子の夏」という宝石のような映画。
この夏を駆け抜ける、「冬子の夏」という宝石のような映画。
コロナ禍もあり、なんだか久しぶりに「伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞作品の映画化」の話をします。シナリオ大賞2020短編の部大賞受賞作品「冬子の夏」(脚本:煙山夏美さん)が、長い準備期間を経てこの夏、中之条町を中心に映画化されます。今回あえて大賞受賞者を監督と書かずに脚本と書いたのは、2004年から始まったシナリオ大賞の歴史の中ではじめて「大賞受賞者が制作に回り監督は別の方が務める」という作品だからです。それはシナリオ大賞としては以前からアリな選択でしたが、今回はじめてそのスタイルで映画が創られます。
すでに、主要キャストとしてドラマや映画での今後の活躍が期待される若手俳優2人(『あまちゃん』や『トットちゃん』等のドラマの主演者の幼少期を演じ近年は映画のヒロインも務める豊嶋花さんと、WOWOWドラマで神木隆之介さんとの2人芝居を演じ『光を追いかけて』ではヒロインも演じた長澤樹さん)と、監督としてdocomoやKIRINなど数々のTVCMを手がける金川慎一郎さんの起用が決定しています。つまりは、地方映画祭発でありながら、スタートからすでに全国レベルを目指している意欲作です。
煙山さんはテレビ朝日やフジテレビ、ツタヤ主催のシナリオコンクールの最終選考に残るシナリオを執筆もしている新進気鋭のシナリオライターですが、「冬子の夏」では2人の女子高生の表面的にはきらきらしない日陰の青春に焦点を当て、けれども日陰に差す一筋の光のような若さ・未熟さを短編シナリオにギュッと込めました。今作のプロデューサーも務め、それ以前にシナリオ大賞審査員である松岡周作プロデューサー(『月とキャベツ』『影踏み』等)が最終審査会で「映画化したい!」とイチオシした作品でもあります。また、主人公2人が高校美術部という設定でもあり、ノエルが描く「絵」が映画で主要な存在であることも、芸術の町・中之条として注目したいところです。
・・・と、ここまで長文読んでいただいたあなた、ありがとうございます!このように『冬子の夏』は志しが高い映画ですので・・映画化のためのクラウドファンディングを絶賛実施中です(開始数日にして目標の1/3、100万以上の支援。注目の高さも伺えます・・が、まだまだです!!!)。返礼品としては、映画のキーともなるヒマワリ・・の種(ナイス返礼!)や、「冬子の夏」上映の際の伊参スタジオ映画祭招待券の返礼コースもあります。ぜひ、この宝石のような映画に「自分ごと」として関わってください。
最後は宣伝で終わりましたが、短編映画「冬子の夏」にみなさん注目です!