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読書の記録

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#読書記録

私の中に「イタリア人味」をプラスする

表紙のかわいさと異国の地イタリアという題材に、ずっと気になっていたこの本をついに読んだ。イタリアと聞くとまず思い浮かぶのはピザとパスタ、あと地中海。何から何まで日本とは違いそうだけど、一体なにが違うのだろう。そのもわ〜んとした疑問にこの本は答えてくれる。そしてイタリア旅行に行く前にガイドブックとセットでこの本は読んでおきたい。私は未だイタリア旅行の計画は無いけれど、いつか訪れる(であろう)イタリア旅行に大いに役立つ本だと思う。 ①イタリア人は「今、目の前に起こる出来事に10

ボクと正義と「アンパンマン」

小学生のころ歌っていた「手のひらを太陽に」はやなせたかし先生の作詞だとこの本を読むまで知らなかった。アンパンマンだけではない所でも影響を受けていただなんて。そういえば、ご近所の子ども(当時2才)の好きなキャラクターもアンパンマンだった。私が生まれる前から、生まれて大人になるまで、そしてこれからの子どもにまでたくさんの愛と勇気をくれる存在、その生みの親のエッセイ集。 やなせ先生は大器晩成で「自分には才能はないけどコツコツ続けていたらいつの間にか周りが居なくなり先頭に来ていた」

「本当の贅沢」とはなにか

私はこの本が好きで今までに3回ほど読了している。読むたびに「あ、ついついこれをやってしまっていた」ということをまた正したり。例えば「食事中に他のことに気を散らさない」という「マダム・シック」の教えがある。ついつい食事をしながらYouTubeなど見てしまっていたのだけど、食事の時は食事だけに集中するとたしかに「心が整う感じ」がする。動画を見ないぶん、目線が愛犬にいったりしてアイコンタクトするぐらいの「少しの余裕」も生まれる。 この本に書かれているテーマはざっくり分けるとこんな

仕事は「ファンベース」で永く続く

読み進めていくうちに、「私がやりたいことってこれだ」という今まで霧でモヤモヤしていた部分が明るみになっていった。会社を大きくするだとか、売上が伸びれば伸びるほどいい、みたいなこともビジネスにおいては大事だけど、一番大事にしたいのは「感情をもつ人と人」のことなんだ。 冒頭からも出てくる「機能価値」が土台にあって、そこから「情緒価値」と「未来価値」を見つけていく。今まで読んだ(冊数は少ないけど)ビジネス書とはだいぶ違う視点・感覚がたくさんあってすごく面白かった。利用者からは見え

「モネ」がもっと好きになる

昨年、京セラ美術館のグッズコーナーで原田マハさんのこの本が目に止まって購入した。外出や旅行の際には必ず本を一冊持って行く私が、たまたま京都旅行に本を持ってくるのを忘れてそわそわした気持ちになっていたこともあったからだ。東京でも買えるよね?て一瞬思ったけど、買ってよかった。おかげで鴨川で読書ができたし、やっぱりいつだって本は必要なんだ。 原田マハさんの本はいろんな美術館に置いてあって、美術系のエッセイや小説を書かれている人だとは認識していた。作品を鑑賞するだけではなく、今亡き

なぜ「五感のラグジュアリー」なのか

読了2回目のお気に入りのエッセイ本。文筆家:塩谷舞さんのまとう空気感がそのままこの本の空気感になっているのだろうな、と思わさせられる本である。冒頭のはじめににもある通り「異なる視点を持つ友人が一人いる」という感覚で読みすすめると「友人の視点がすごすぎる、、」とつい(良い意味で)溜め息が出る。 身近におこる出来事から世界を取り巻く社会情勢にまで話は及ぶのだけど、その視点が塩谷舞さんの素晴らしさなのだ。様々なことについて調べて、落とし込んで、文章を書かれているのがよくわかる。な