今月の1冊・疲れないカラダの使い方図鑑
体のイメージってのは厄介なもので、自分の中にあるぼんやりとしたイメージや基準が実際の動きや行動を大きく制限してるってことがよくある。
例えば、壁に対して頭の後ろ、背中、お尻、踵が全部べたっとつくのが「良い姿勢」って思ってる人はほんと多い。
なんなら◯◯トレーナーみたいな運動や体作りのプロと言われる方がそう言って指導されていることもしばしば見かける。
でもそれ、実際やってみると・・・
明らかに「不自然」ですよね。リアルにオードリーの春日状態です。
後ろじゃなくて、体の真ん中ライン(重心のライン)でとらえると、壁に付くのはお尻だけ。
この方が断然「動ける」状態。
ってな感じで、あるあるな勘違いを体の感覚に落とし込みながら知ることができるのがこの本。
アレキサンダーテクニークの教師の方が書かれたもの。
良書です。うちのクライアントさんたちにも結構お勧めしています。
僕はもともと理学療法士なので、いわゆる論文や専門書という類のものもそれなりに読んできましたが、こういう一般の方向けに書かれているものの方が案外真理をついているというか、スッと腑に落ちる物が多い気がします。
「エビデンスが〜」とか「データが〜」も大事ですが、自分の感覚もおんなじくらい大事にしたいもんです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?