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おじょーとペンギン🐧

おじょーは時たまペンギンになる。
初めておじょーがペンギンになったのは、
いつだっただろうか?
ものすごく昔に起きた出来事のようにも思えるし、
ごく最近の出来事のようにも思える。

初デート時か、二回目のデート時か、
おじょーのことを抱きしめたくなって、
その場で抱きしめた途端におじょーはペンギン化した。
ペンギンというのはもちろん比喩で、
周りの人目を気にして、どうしていいかわからず、
硬直して、手がペンギンの羽のように外側にピンとしたまま、ただただ突っ立っていた。

初めてペンギンになったときは、嫌がられているのかと勘違いして、おじょーに了承を得た後、再度抱きしめてみた気がする。
結果は、ペンギンが二度現れたことだろう。

その後もペンギン化は何度も訪れていて、
おじょーのリミットを超えた接触をすると
いつもと同じようにペンギンになってくれる。
おじょー曰く、基準は人の目の数らしいが、
詳しい変身の基準は都度本人に確認するほかない。

夕木くんは、おじょーもペンギンも大好きだ。
おじょーと出会ってから、ペンギンはより好きになった。
本人には内緒だが、わざと接触してペンギンになってもらったりも、たまにしたりしてる。
おじょーが嫌がらない範囲で、これからも楽しむことにする。
夕木くんの特権なので、なるべく行使をしたい。

あと、どのくらいの時間ペンギン化してくれるだろうか。
いつまでもペンギンと共にありたいと感じる。
そんな日々が幸せなんだと思う。

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