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DVの一番の被害者は奥さんと子ども。では二番目は?(DV防止法違反、住居侵入) 傍聴小景 #3

法律や裁判のあり方って、その時々の背景に沿って変わっていきます

有名なところだと、1999年にとある大変痛ましい交通事故が起きたことで、危険な運転に対する厳罰化となるよう法改正などがされたことがありました。でも、ニュースで物事を追っていくと、発信側または受け手側の熱量が先細ったりで追い切れなかったりってあります。
でも、ざっくりとこの法律の制定理由という点から逆引き的にその理由を辿っていくと、そのとき何が起きたのかを知れて大変興味深かったりするので、お時間あるときにどうぞ。

ちなみに、今回の記事とは直接関係ないですが、私が学生時代に傍聴していたときと、最近再開するようになって一番変わってて驚いたのは「覚せい剤取締法違反」という罪名が、「覚醒剤取締法違反」に変わってたことですかね。

はじめに


罪名:
・配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律違反
・住居侵入
被告人:30代の男性
傍聴席:平均12人

今回、裁判が始まる前に、被害者の特定に繋がる氏名や住所等の情報は裁判上伏せ、被害者を「A」、その子どもを「B」と呼ぶと説明がありました。今は私もかなりの件数の傍聴をしているので、同様のケースは増えましたが、学生時代にはそういったことは無かったと思います。

というのも、裁判ってのは、いったいどこの誰が、いつ、何をしたかというのを正確に明らかにする必要があるため、隠される情報って少ないんです。
ただ、これについてもきっかけとなることを調べていたら、とある痛ましい殺人事件の記事に当たりました。

「逗子ストーカー殺人事件」という10年前の事件のようです。リンクを貼っておきます。

二度とこういうことを起こさせないように、裁判においても二次被害の防止のためにこのような措置が取られているようです。


それでは、今回の事件です。

事件の概要(起訴状の要約)

・被告人は「A」(奥さん)への暴力行為のため、裁判所より接近禁止命令が出されていたにも関わらず、7回に渡り家の付近を徘徊した。
・「A」や「B」(子ども)の不在時に、「A」宅に侵入した。

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