妻に構ってもらえず下着泥棒。「もうコインランドリーには一人で行きません!」 傍聴小景 #122(窃盗)
僕、健康のためにスポーツジムに行っているのですが、通っているところは会員になると全国の加盟店を利用することができます。これは定期的に遠出する私にとっては、結構嬉しいのです。
ただ、遠出の際に厄介なのが洗濯物。
そんな訳で、たまにコインランドリーを使うのですが、最近キレイな店舗が増えたことに驚きます。普段行かない方でも、少し気に留めてもらいたいです。
機械が新しいのはもちろん、スペースそのものがキレイになっていて、コンセント付きの机があるところなどあるので、ちょっとした作業ならできてしまいます。行ったり来たりは面倒なので、留まるための工夫をしてくれるのはとても助かります。
そんなことをふと思い出してしまった、コインランドリーでの事件の話です。
はじめに ~スーツの着こなしで傍聴人はわかる~
被告人は、見た目年齢相応の若々しいお兄ちゃん。スーツを着ていますが、裁判のために、無理やりスーツを来ているのでなく、普通に会社員として働いている方って何故だかわかるものです。もちろん外れることもありますが。
窃盗というと、最近では特殊詐欺関連の話が多いですが、会社員をやりながらという事例は少ないので、もう聞き飽きた事例じゃないかもと少し安堵するとともに、会社員の人の窃盗事案ってどんなのかなと気になったり。
事件の概要(起訴状の要約)
下着泥棒事案でした。
女性用下着が窃盗で狙われるケースは多々あるのですが、そのほとんどがベランダに干してあるもの。次は家に侵入されてタンスなどから盗まれるパターン。
コインランドリーというケースは、この裁判以降にいくつか傍聴はしたのですが、それまで経験がなかったので、今回事件内容を聞いて特に印象に残ったのでした。
ちなみに、女性用下着を盗むと聞くと、犯人が男性であると想像するのが普通でしょう。
だいぶ前の記事ですが、被告人が女性という事例がありました。僕は下着泥棒事案で女性が被告人なのはこれ以降もないのですが、この犯行理由には妙に唸った記憶があります。
採用された証拠類 ~下着泥棒で被害者に与える恐怖~
女性へのセクハラについての理解は多少進んできているのかなとは思いますが、下着ドロって、なんだかまだ認識が軽い気がします。もちろん盗むのは悪いけど、直接身体を触るわけじゃないし的な感じで。
でも被害者が言う通り、何をされているかわからない得体の知れない恐怖というのはありますよね。もしかしたら、自分が狙われているから、下着を盗まれているのか?もしかして自分の身にも何かあるのかも?と思うこともあるでしょう。
ちなみに、このケースもたまにあるので女性にとっては恐怖だと思いますが、
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