令和に現れた騒音おじさん(迷惑防止条例違反) 傍聴小景 #25
騒音おばさんの逮捕って2005年だったんですね。じゃあ、若い人が知らなくても仕方ないですね。当時、バラエティよりニュースを見る機会が多かった自分にとって、こういった事件を振り返ることで、自身が年齢を重ねていることを感じるのです。
さて、今回はタイトルの通り、「騒音おじさん」と呼ばれるのに等しい犯行でした。しかし今回の件はどうやらニュース等にはなっていなかったようでした。
まぁ、あのおばさんの場合、妙にリズムカルだったり、引きがあったよな。あの時代にインスタやTikTokがあったらとんでもなく広がっていきそう。
はじめに
この「公衆に…」という罪名は、とにかく罪名の幅が広いんです。
ただそれでも、今回のような騒音トラブルはなかなか無いです。一番多いのは痴漢ですかね。犯情などによって強制わいせつ罪と今回の迷惑防止条例に分かれます。その他、迷惑行為と思われるものは全般。
事前に被告人名などで特定していない限り、どんな罪状かはわからないので、ドラクエの「パルプンテ」的に思えてドキドキワクワクします。ですが、今回は傍聴席が明らかに裁判慣れしていない、明らかに一つの家族ではない老若男女の団体が物々しい雰囲気で待っていたので、これはただごとじゃないぞ襟を正したのです。
事件の概要(起訴状の要約)
嫌がらせを受けているかの真偽はわからないですが、とりあえずは傍目から見て、被告人はとっつきにくそうな感じ。半分白髪の長い髪はボサボサで、顔の様子は全然わかりません。その隙間から見える目は眼光鋭く、辺り構わず睨みつけているような感じです。
でも、被告人がそのように突っかかる人っぽく見えるのを僕でも理解できる事情があるのです。
被告人は聴覚、言語、身体それぞれに障害を持っており、コミュニケーションをとるのに非常に苦労している人なのです。耳は全く聞こえないというものではないようですが、裁判においては手話通訳を用いての進行となりました。
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