高森(熊本県)の裁判所行ってきた 道草小景 #4/439
裁判ライター兼、観光ライターの「普通」です。
このマガジンでは、裁判と旅行をこよなく愛する私が、その中間にある「裁判所」にフォーカスを当て、町の観光要素なども交えながら、裁判所への道のりを案内していきます。
今回は、熊本県阿蘇郡高森町にあります、
熊本家庭裁判所高森出張所/高森簡易裁判所を紹介します。
以降は「高森の裁判所」と表記します。
今回から三回連続で熊本県の裁判所を紹介します。出張感が出ますが、私は関西の人間なので、今まで紹介した松戸、神奈川、市川も出張と同義なのです。
「高森」というあまり聞き馴染みがないと思われる町ではあるのですが、阿蘇郡の中心的な町です。
阿蘇郡の「阿蘇」という単語を聞けば、頭に浮かぶのは阿蘇山だとは思いますが、その「阿蘇」って「群」だったんだという驚きがあります。
しかし、阿蘇郡とは別に、隣接地に「阿蘇市」はそれはそれとして存在します。阿蘇郡から、複数の町と村が合併し阿蘇市が誕生したようです。
この赤枠が阿蘇郡ですね。
阿蘇市の誕生によって真ん中で綺麗に分断され、阿蘇郡はこのように飛び地になってしまったようです。
それでは裁判所を目指すとします。
出発(「高森駅」から)
裁判所のホームページによりますと、
高森の裁判所へは「南阿蘇鉄道「高森駅」下車徒歩5分」とのこと。
という訳で、南阿蘇鉄道「高森」駅からスタートします。
と、書き出したはいいんですが、恐らく多くの方がこの「高森」駅を使って裁判所を目指すということは少ないと思います。
というのも、現在、高森駅が属する南阿蘇鉄道は熊本地震の影響から一部区間が不通になっていることがいまだ続いています。高森駅自体は稼働しているものの、他線と連絡のできない一部区間のみの運行となっていますので、他エリアの方が高森駅を使って裁判所を目指すということはあまりないかと思います。
2023年に全線復旧を目指して鋭意作業をしてくださっています。
その代わり、バスがありますので後ほどそのルートも紹介しますね。
まずは駅を出ます。
高い建物はないですが、昔ながらの商店がいくつか軒を連ねています。
真っすぐ進んでいきます。
歩き始めてすぐ、左側に観光案内所があります。
全線開通まで「たぶんあと22ヶ月」と書かれています。わざわざ「たぶん」の札があるあたり、現地の人も長らく待たされているのだと感じる部分です。
その案内所の先にあります最初の点滅信号を右に曲がります。
曲がった先はこんな感じの道で不安になりますが、間違っておりません。
ここはもうお店などない通りですので、無心で200~300mほど歩きましたら、
右前方にこの茶色い建物が見えます。これが裁判所です。
ここは裏側なので正面に回ります。
裁判所が一角にあります交差点を右に曲がったら到着になります。
到着です。
所要時間は5分程度だと思います。
400m弱の道のりです。目印が少ない道中ですので、是非この記事や動画などをご覧いただき、ご参考ください。
それでは、お伝えの通り、裁判所のアクセスページにも書いていないバスのルートを説明しましょう。
出発(バス「高森中央」停留所から)
高森中央バス停です。観光案内所にもなっています。
熊本駅や熊本空港からバスで一本で来れるので、多くの人はこのルートの方が来やすいかもしれません。ただ、遠くの方が、どこまでこの家裁の道案内が必要かはわかりませんが。
この案内所を背にして左に進みます。
こんな感じの道ですね。100mも歩けば
この交差点にぶつかりますので、左に曲がります。
スライムとスライムベスに見守られながら歩いていきます。
呑気に言いましたが、看板などなく人の気配がない建物なので、魔物に占拠されているかもしれません。
熊本県に本店がある肥後銀行。こういったご当地に出会うことも、この旅の醍醐味です。なぜ私はニッチな方、ニッチな方に関心を向けてしまうのでしょうか。
肥後銀行を抜けた先にある交差点を右に曲がります。
曲がってすぐ酒屋さん(?)があります。ご当地の酒屋さん巡りとかもしたいですね。すごい健康体でなくてもいいのですが、お酒は飲むのに支障がない体で居続けたいと常に思います。
300mほど歩きますと、右前方に見えてきます。
到着です。
所要時間は7分くらいでしょうか。
500m強の道のりです。
それにしても可愛らしい裁判所です。裁判所って別に気軽さを売りにするものではありませんが、やはり入りにくい無機質なものよりはこっちの方がいいです。
この裁判所だけでなく、スタートで用いた高森駅も活かしたデザインをしています。
阿蘇山というインパクトある自然を前に、その景観を崩さず、でも目で見て楽しませる意気込みみたいなものを感じます。
さて、裁判所へのアクセスとしては以上なのですが、せっかく阿蘇まで来ているので、少し観光もしています。
なので、明日の記事では少しその観光要素にも触れたいと思いますのでお楽しみください。
今回の高森の裁判所のアクセスについて、YouTubeで動画にもしていますので、もしよろしければ是非に。