反社に通じる上司に危ない仕事を振られたら?(住居侵入幇助、窃盗幇助) 傍聴小景#73
さぁ、やってきました、本日のカウントダウンTVのランキングは、
「普通氏の脳内調べ!裁判の中で出てきた、漫画のタイトルランキング〜!」というわけで、さっそくいってみましょう!
ここで引用された20代と30代男性は頑張ってくれよな!
じゃあ、熾烈な争いを勝ち抜いた第1位はあの作品だ〜!
というわけで、キャラはいつも通りに戻しますが、アウトローな作品って増えましたよね。私も見るのは嫌いではないですが、どこまでリアルにしないといけないのかねぇ、と思ったりしながら見ています。
というわけで今回は、そういうアウトロー作品に出てきそうな事件の裁判です。
はじめに 〜マッチョさんがした手助けとは〜
被告人は、髪はやや茶髪がかっていて、体つきはかなりしっかりした男性。その大きな体とは裏腹に、裁判中はずっと身を縮め小さくなっていました。
なんとなく言葉の意味はわかっても、そう使うものでもない「幇助」という言葉。まぁそのまんまですが「手助けする」って言葉ですね。
刑事裁判において、被告人が故意に犯罪行為を行ったのかが重要なので、この「幇助」の裁判の場合そこそこに揉めることがあります。
例えば、こんなケースがあるかわかりませんが、
この場合、主犯の犯行を容易にするために手助けしています。でも、Aが「主犯に電球を替えるから抑えててと言われたから」と供述したらどうなるでしょうか。周りの人は「そんなバカな〜」と思うかもしれませんが、そんなはずはない、と切り崩すのって大変そうに思えませんか。
私も詳しくは傍聴できていないのですが、昨年大阪地裁で幇助の裁判で「無罪」が出たとも聞いています。それほど、立証は難しいのかと思います。
まぁ、今回は微塵も争ってはいない話なのですが。
事件の概要(起訴状の要約)
「幇助」と聞いて、助けただけでしょ、と思う人もいるかもですが、それで刑事裁判化されているわけですから、それなりにデカい事件を手助けしているケースが多い気がしています。幇助罪、みなさんも開廷表でみかけたら是非。
被告人は全面的に認め、弁護人も特に争いませんでした。
それにしても、現金900万円に物品時価651万円で被害額1,500万円ですか。明らかにそのお宅を狙った犯行であるのでしょうけど、被告人はどこまで把握した上で幇助することにしていたのかなどが気になるポイントです。
検察官が提出した証拠類
サトウ、なんて悪い子...。
この話だけ聞くと、被告人はここまでの悪事とは思っていなかったっぽいですね。金庫をこじ開けた場所に同席していたのはどうかと思いますが。
あとは、サトウからの誘いがどれほど断れない状況にあったのかに注目したいところです。
被告人質問 ~サトウwith反社オールスターズ~
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