[TRPG]ゾス=オムモグ、祖父母の家で妙な像を見つけるシナリオフック
今日もクトゥルフ神話TRPGのシナリオフックを考えていく。
本日はぱっと開いたページに記載されている、ゾス=オムモグのシナリオフックだ。
ゾス=オムモグの紹介
人間のカルトはおらず、一部の深きものに信仰されている。
一つの特徴に、世界中にこの神格の像が散らばっており、その一つを通じて顕現するらしい。
クトゥルフ神話に詳しい人ほど、円錐形の体と聞くとイ=スを連想するし、ヘビと聞くと蛇人間などを思い浮かべるだろう。例えば、「銅像の頭部が破壊されているが、体は円錐形」という表現をすることでミスリードさせることが可能だ。
深きものが出てくると大体クトゥルフを復活させようとしているケースが多いが、ゾス=オムモグの復活のために暗躍するのもいいだろう。ゲーム的に正気度喪失1D6/1D20は丁度良い。
真っ向勝負だと即死するので、神話生物の姿だけ見せて正気度を減らし、何らかの方法で退散させるシナリオを書きがちだ。私個人の考えだが、3時間を超えるシナリオならラストで1D8以上の正気度喪失は味わいたい。
シナリオフック
探索者は友人から小旅行に誘われる。海辺のリゾート地で、民宿で1泊2日だ。酒と海鮮が有名らしく、ぜひ探索者たちと一緒に行きたいそうだ。
当日、友人は楽しそうだがどこか落ち着きがない様子だった。彼の荷物が1泊2日にしてはやけに大きいのが気になった。
夕食を終えたあと、友人は突然頭を下げて探索者にこんなことを語り始める。
彼の祖父母が昔住んでいた一軒家を売る事になり家の片づけをしたところ、奇妙な欠片が出てきた。材質からおそらく何かの像が割れたものらしい。元の形はおそらく円錐形だが、家を探しても他に欠片が無かった。
祖父母の家からは家電やら小物やら、山のようにモノが出てきて処分に困り果てており、中古品の売買をするアプリで家中のガラクタを無料で掲載した。分別が面倒だったので、その像の欠片もアプリに載せていた。
すると、その欠片を譲って欲しいと言うメッセージがあった。ただ、事情があって遠出が出来ず、お金を払うから〇〇県の某港町まで渡しに来て欲しいと言う。その人の遠い先祖の遺品かもしれないらしく、いくらでも払うからどうしても譲って欲しいという強いメッセージだった。
断りきれず、かといって一人で行く勇気も無く、探索者にこの旅行を持ちかけたらしい。その人の住む家はここからすぐ近くで、明日持っていく約束を取り付けているからついて来て欲しいようだ。
探索者は嘘をついて辺鄙な田舎に連れて来られた事に腹をたてるかもしれない。しかし、もう帰る手段も無く、その日は就寝となった。
しかし、翌日目を覚ますと友人の姿は無くあたりは生臭い霧が立ち込めていた…。
展開など
導入NPCが探索者を巻き込むパターンのシナリオだ。
港町への旅行の段階で、察しのいいプレイヤーは色んな事に気が付くはずだ。クトゥルフのシナリオで港町なんて絶対に行きたくない。
翌日、霧が立ち込める港町で深きものから身を隠しながら友人を探すという展開でもいいし、亡くなった友人を発見しこの町から脱出するのもいいだろう。