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100年前の遊園地とゲームマーケット2024秋でシナリオ本を出す話①

こんにちは。11月17日(日)【C62】ゲムマ2024秋で新作を出すため、本の内容を記事にしようと思う。

ゲームマーケットとは?

ゲームマーケットは、“電源を使用しない”アナログゲームのイベントです。
出展者が製作した、さまざまなジャンルのボードゲームやカードゲーム、テーブルトークRPG、シミュレーションゲームなどが販売されており、 また、ゲームに関わる解説書やコマ、サイコロといったグッズも豊富に扱われています。

ゲームマーケット公式サイト

公式サイトにある通り、ゲームマーケットは電源不使用のアナログゲームイベントだ。企業・個人が入り交じり、アナログゲームを販売する。個人製作のボードゲームでもクオリティが高いものが沢山あり、開催されるたびに各サークルアカウントなどをチェックする。

大阪の大正時代シナリオ集を作るまで

私はクトゥルフ神話TRPGというジャンルでシナリオ集を出す。
今回は《大正時代の大阪》をテーマにしたシナリオ2本だ。
明治・大正・昭和といった近代史が好きなのと、出身が大阪なのもあり、今回クトゥルフのシナリオに要素を落とし込んだ。
クトゥルフ神話TRPGの公式としても『クトゥルフと帝国』というサプリメントがあるため、大正シナリオは比較的メジャーになりつつあるが、大阪が舞台なのは珍しいと思う。

今回シナリオ作成にあたり大阪の歴史本を読んだが、住んでいても知らない事の方が多く驚いた。大正末~昭和初期になれば、既に白黒写真も残っており、当時の大阪の様子も知ることが出来るが、私たちの想像以上に100年前の日本は技術が発達している。街並みや文化、生活も今と大きく変わらない面も多い。
意外にも、現代と大正シナリオの制約はスマホくらいなのだ。(当然、文化や価値観の差による描写差はあるし、歴史考証が発生する点は大変だ。)
そうなので、大正らしさを出すのは難しかったりする。
例えば、今は当たり前の技術が当時の最先端であるギャップを感じてもらったり、実は当時からこんな文化があった、という発見などを織り込むのが良いだろう。
ただ、今回あえて「”大阪”の大正時代シナリオ」と自分の首を絞めにいったので、とても難しかった。というのも、大抵の文化は東京にあるため、「そのテーマなら東京でよくないか?」と自分でも思ってしまうからだ。
そこで、大阪特有の文化、歴史などを中心に文献にあたることにした。

収録シナリオ1作目は大正時代の遊園地がテーマ

大阪浪速区にある新世界を調べると、ちょうど大正時代にルナパークと呼ばれる遊園地があると知った。”大正時代の遊園地”という点でシナリオを作ろうと考えた。
浅草花やしきなど大正時代から遊園地は全国にあったので、これも厳密にいえば大阪特有では無いが、新世界ルナパークは多くの写真や資料が残っており当時の遊園地というものを詳しく知ることが出来た。
回転する絶叫マシーンや、イルミネーション、ロープウェイなど現代でも通用する娯楽が当時から存在していたのは驚きだ。
遊園地を遊びながら、クトゥルフ的な事件に巻き込まれるシナリオにしようと、色々考えた結果、『夢見る月の新世界』というシナリオが完成した。

個人的に大正時代の遊園地を遊びつつ、自由度も高い短時間クローズドシナリオなので気に入っている。
大正時代の継続探索者が大阪観光に来たという設定でも遊べる。
BOOTHの試し読みページにシナリオの全貌を記載しているため、KPで遊んでみたい人はぜひ試し読みして欲しい。

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