夏休み #同じテーマで小説を書こう
炎天下での外回りの最中に軽い熱中症に見舞われた僕は、貯めこんでいた有給休暇を吐き出しながら、予定外の夏休みを過ごしていた。
そんな気怠い夏休みの3日目。何の前触れもなく洋子から電話がかかってきた。
「ちょっと、大丈夫?お水、ちゃんと飲んでる?」
電話先の洋子は僕らが付き合っていた頃と何ら変わらない様子で心配そうにそう言った。
洋子は別れた後も僕のことを心配してくれているのだろうか。
そんな期待は瞬時に霧散した。
「ねえ、さっきインターネットの記事で読んだんだけれど、熱中症