偏差値という概念がちょっとよくわからない
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学校名と偏差値をくっつけて語る人がいます。
私、よくわからなくて。
だって偏差値ってテストに対して付与される1回きりの値じゃないですか。
だから駒場東邦中学校が偏差値70で、東京医科歯科大学の医学部が偏差値75とか。
そんなわけない。
大学受験で言えば東大模試、駿台、河合、ベネッセとかセンター模試、の順で偏差値は低く出やすいし、
中学受験で言えばSAPIX、日能研、四谷大塚、全国統一小学生テストの順です。
もちろん偏差値というのは個人の成績を評価するための数値で、
学校に応じて合格ランクがある程度A-Eで表示されるけど
一般的にはBランクの偏差値が「合格圏:可能性60%」として表にまとめられていることが多いです。
その表だけが拡散されてリテラシーの低い人まで届いてしまっているのでしょうね。。。
まあ、面白いですからね。
そもそも偏差値って何かというと、テストの点数がどのくらいすごいかを評価するための値で、普通に統計学です。
個人の点数から平均値を引き、標準偏差で割った値を50に足すことで計算されます。
大体20-80に収まるので誰が見てもわかりやすい。
ちなみにこの計算方法には1つだけ問題があって、正規分布にならない試験は正しく評価できないです。
標準偏差という概念が正規分布を前提としているので。
具体的には、受験者が少ない場合と、受験者のバックグラウンドがいくつかに大別される場合です。
難しすぎましたか?
すみませんでした。
まあとにかく、世間一般の人がしばしば口にする「偏差値」って概念がちょっとよくわからない、という話でした。