イラストレーターの仕事が無くなる。私に出来ること
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よく言われることだが、イラストレーターの仕事は確実に無くなる。
大抵の人は「人間のクリエイティビティは残るだろ」と薄っすら思ってるか、
顔を真っ赤にして反論するに違いない。
こういう議論はズレていて、イラストレーターやデザイナーの仕事の9割は地味な作業なのだ。
消費者目線で見た場合、AIが作ったクリエイティブの量はさほど増えない。
美少女キャラクターを魅力的に描くのは人間だし、深すぎるアニメのプロットを考えるのも人間のままだ。
しかし、消費者から見たクリエイティブの総量と、クリエイティブ制作に関わる労働者に支払われる金額は全く別物だ。
故に実際問題として、経済的に考えた場合9割の仕事は確実に消失する。
アニメの背景を描く仕事や、神絵師に発注するまでもなく完了してしまうキャラクターのイラストなどに従事する人々は職を失うことになる。
私は、イラストレーターを助ける仕事をさせていただいている。
私のような何者でもない人間がこのようなことを言うのは傲慢であるし、ノアの方舟に出てくる賢人を気取りたいわけでもない。
今から私が取り組んでいる手法を紹介しよう。
1.SNSでイラストレーターを見つける
2.絵を発注できるかDMを送る
3.料金を払い、納期を伝える
4.Kindleペーパーバックを出版する
5.YouTubeで本を紹介する
4,5の難易度が高い。私は2年間Kindleで本を作り続けてきて、出版のノウハウを重ねてきた。やっていて明らかに競合が少ないと感じる。
究極のスモールビジネスなので、発注した絵(と、場合によってはライター費用)分を売り上げれば良いので非常に低リスクで始められる。
このスキームを始めてまだ間もないが、現時点ではうまく行っている。というより、上手くいくも何もリスクがない。
これを続ける事により、イラストレーターは自分の絵を形にすることができる。
私のマーケティングが上手くいけば上手くいくほど、イラストが実体化してこの世界に出回ることになる。
この力がやがて大きな流れに乗り、絵師は新たな出会いを獲得できる。
私は自分の文章ではなく、「絵」を売っているのだ。
絵はかつて額縁に飾ったり壁にかけるものであったが、今は本になった。
デジタル化された素晴らしい絵師の魂がこもった作品が、Amazonという超巨大プラットフォームを通じて人々の手元を駆け巡る、まさにこれが私のビジョンだ。
絵に魂を吹き込む大事な仕事を、作家として、時にAmazonのガイドラインと格闘しつつ、続けていきたい。
私の出版社に著者を増やしたり、売上を向上させることで、更に彼らの仕事を新しく作っていきたい。
よろしくお願いします。