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pannoe
25歳で決まる分岐点
2325文字
社会に出て数年が経ち、私たち平成中期生まれの世代はある種の「答え合わせ」を突きつけられている。
それは、人生の大半が25歳前後で決定されてしまうという、残酷な現実である。
具体的には、この年齢での雇用形態と年収、そして交際相手や配偶者の雇用形態・年収が、その後の人生の軌道を決定的に左右するという点だ。
就職活動の時点で、すでに社会は個々の人生を振り分ける装置として機能している。
正社員か非正規か、大企業か中小企業か、年収400万円か600万円か。
これらの分岐は、本人の努力だけでなく、生まれ育った環境や教育の質、そして多少の運にも左右される。
そして、それらの要素が絡み合った結果、25歳前後の時点で「勝ち組」と「負け組」が如実に分かれ始めるのだ。
特に厳しいのは、一度差がつくと、それを埋めるのが極めて難しいことだろう。
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