医学部合格に塾は必要。東京科学大学現役合格者の結論
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医学部を目指すにあたって、環境は合否を大きく左右する要因である。特に受験生の置かれた学習環境やその管理方法は、効率的な学習の実現に不可欠だ。
公立か私立か
私立高校では、東京大学や医学部受験を意識したカリキュラムが整備されていることが多い。
特に難関私立高校の場合、学校の授業や定期試験を着実にこなすだけで、十分な学力が身につくことが多い。実際、多くの私立高校では医学部受験を念頭に置いた教材や特別授業が提供されており、それが生徒にとって大きなアドバンテージとなる。
一方、公立高校では、一般的な大学入試を対象とした指導が主であり、医学部受験に特化したサポートを受けることは難しい。
そのため、公立高校に通う受験生は学校の勉強だけでは不十分であり、塾や予備校を活用する必要がある。
特に、週一回程度の塾通いは、医学部受験特有の問題形式や出題傾向への対応力を高めるために有効だ。
駿台や河合のどちらか好きな方でいいので、体験授業を受けて講座単位で取るべきだ。
塾の役割
塾は、学校では補いきれない部分を補完する場として非常に重要である。
医学部受験では高度な知識や思考力が求められるため、専門の塾に通うことで効率的にそれを習得できる。また、塾に通うことで同じ目標を持つ仲間と出会い、互いに刺激し合いながら学習を進めることが可能となる。
ただし、塾の活用には注意が必要である。過度に依存してしまうと、自主的な学習習慣が身につかない危険性があるため、塾はあくまで「補助的な存在」と位置付けるべきだ。
スマートフォンの管理
現代の受験生にとって、スマートフォンの存在は一長一短である。一方では学習アプリやオンライン教材を活用することで効率的な学習が可能になるが、他方ではSNSやゲーム、動画視聴などによる時間の浪費が大きな問題となる。
特に、学習アプリが本当に効率的かは非常に疑問である。私の考えでは、液晶の光で記述された文字と紙に書かれた活字はかなり違う。
本質的に勉強とはテクノロジーの利便性と反するものなので、スマホを活用して勉強をすると、逆に勉強自体の非効率性に疑問を抱いてしまうようになる可能性が高い。
こんな事で勉強が手につかなくなったりしたら、医学部に入るような勉強量をこなせない。
このため、スマートフォンの管理は極力親に任せるべきである。例えば、利用時間を決める、必要最低限のアプリ以外はインストールしないといったルールを設定することで、無駄な時間を減らすことができる。
さらに、親が学習環境を整えることも重要だ。静かで集中できる学習スペースを提供することや、定期的に学習状況を確認しアドバイスを与えることで、子供が医学部合格という目標に向かって効率的に進むことができる。
医学部に合格するためには、環境の整備が不可欠である。私立高校の場合は学校の勉強に専念するだけでよいことが多いが、公立高校の場合は塾を活用することで不足分を補うべきだ。
また、スマートフォンの利用管理は親に任せることで、時間の浪費を防ぎ、学習の質を向上させることができる。受験は個人の努力だけでなく、周囲の支援によって成し遂げられるものであり、そのための環境作りが合否を左右する鍵となるのだ。