2021年3月16日の乾杯
2021年3月16日の乾杯、春を告げる花粉のこと、関西に足を運ばざるを得なかったおじさんが観た演劇のこと、かすかに感じる世界の新たな歩みの気配についてなど
👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。こんばんは
👨こんばんは。もうなんか3月も中旬になって、桜の花が咲いてきましたね、ついに。
👩そうですね。ちらほらと見えますね。
👨うちの家の前の桜も一分咲きくらいにはなってきたので。
👩うんうん、ちょっとずつぽかぽかしてきて。
👨そうそう。
👩ありがたいことに、しあわせなことに、私はまだ花粉症ではないので。
👨あぁ、そうなんですか?
👩春の陽気を楽しませていただいています。
👨私はね、昔は花粉症だったのですけれど、ずっと甜茶というものを飲み続けて、やっと最近強い薬を呑まなくてよくなったのですよ。
👩ほほう、甜茶って効くんですね。花粉、大変そうですよね。私もね、もう終わったのですけれど、ここのところ舞台のお稽古などもありまして。もうね、稽古場のみなさんは私以外全員花粉症だったので本当に大変そうでしたね。
👨あははは。
👩見ていて大変なんだというのはすごくわかるんですけれど、本当にはわかっていないから、迂闊になにも言えないということもありまして。あははは、なんかね、大変そうだなぁって。
👨なんかこの間・・、どこだったかな、3人ぐらいでの小さなお芝居をやっていたんだけれど、そこは花粉症がデフォルトスタンダードというか全員がしっかり花粉症だったみたいで。
👩あらあら。大変だ。今さ、花粉症じゃない人の方が珍しいからね。
👨しかもさ、予告なしに来るんですよ、花粉症って。ある日突然鼻水がすぅーと流れてきて、で風邪かなって思っていたらそれが全然止まらなくなって。かんでもなにしてもまったくとまらなくなって。
👩あははは。
👨で、そのうち鼻血も出ていないのに鼻にティッシュを詰めるような感じになって、
👩はい。
👨で、さすがに辛くてお医者さんにいったら立派な花粉症ですって認定されて、というのが一般的な道筋なんで。
👩はいはい。
👨で、甜茶って割と効くんですよ。
👩よく聴きますよね。
👨で、今の甜茶って実は割合と便利な部分もあって。
👩ほう。
👨甜茶のティバックって、普通のお茶のティバックだったら煎れて暫くしてティーバックを出してからTHERMOSみたいな保温水筒に移し替えて持ち歩くじゃないですか。でも甜茶のティーバックって放り込んで放り込んでザーっと熱湯を注ぎ込めば、そのままに持ち歩ける。むしろ出ればでるほど甘みが増して美味しいんですよ。要は入れっぱにできるんですね。
👩うんうん。
👨それで飲みたいときに飲んで、なくなったらまた熱湯とティーバックを放り込んでっていう感じだからあんまり手間がからない。ただ、1日飲んだから花粉症がなおるっていうものもなくて。ゆうても漢方系なので、花粉シーズンの半年前くらいから飲み始めるんですよ。秋ぐらいから毎日お茶代わりに飲み続けて、それで半年して気がついたら花粉症が改善されているというか、春になってまわりがひーひー言っているときに私は平気だという・・。
👩なるほどね。でもまあ、花粉談義に花を咲かせるのもなんなので、我々らしい話をしていきましょ。まあ、花粉の話もきっと共感される方はたくさんいらっしゃるとは思いますが。
👨あははは、そうですね。
👩甜茶の話もね、私は初めてだから興味深く聴けるけれど、きっとご存じの方はご存じなのでしょうね。
👨なんかAmazonの人気商品の中に入っていましたから知る人ぞ知るだというはおもいますけれど。
👩最近はどうですか?私はずっと稽古をしていたので、しかもね、稽古も最近は夜がお借りする稽古場がやってなかったりもするので、閉まっていたりするので、なのでね、朝からの稽古ですごく健康的な生活を送らせて頂いておりました。
👨なるほど。本番は無事に終わられたのですか?
👩はい、無事に終わりました。
👨あ、それはよろしゅうございました。おめでとうございました。
👩ありがとうございました。まあ、私が出ていた舞台の話もいずれするかもしれませんし、しないかもしれませんけれど、うふふ。
👨ああ、それはそれで楽しみ。ただ、私は、ちょっとやんごとなき用事がありまして、この時節ではありますが、関西の方に行かなくてはならなくて。
👩ほうほう。
👨で、用事自体は午前中半日くらいだったのですけれど、だけど、そもそもそのために前泊をしてという話もあったので、あれやこれやで結局2泊3日みたいな感じになってしまいまして。
👩うふふ、あらあら。
👨でもね、おかげさまで、コロナがなかった時期にも、私は関西でお芝居というのをあまり観たことがなかったのですけれど、関西のお芝居というのを久しぶりに観て、東京のお芝居とは違った良さがあるなぁとはすごく思いましたね。
👩へぇ。全部で何本観たんですか?
👨ええと。。3本観ましたね。
👩具体的にはなにを?
👨順番にいくと
・童司カンパニー 『ヒャクマンベンvol.4 PARTY』、会場は京都 E9シアター
・無名劇団 『あと9分で決めてよ。』会場は天王寺 stage+plus
・匿名劇壇 『駆けてもいいけど』会場は梅田HEPホール
ですね。
👩それぞれの作品を具体的にとか感覚的にこうって言えますか?
👨うん。えーとね、『ヒャクマンベン PARTY』っていうのはコントでした。ただね、演じている方が普通のげいにんさんとかじゃなくて・・。
👩ええ、
👨がちの狂言師さんなのですよ。
👩へぇ!!!
👨で、普通にズボンをはいてシャツを着て演じるんだけれど、そのギャグがねぇ、関西弁のねちっこさとは違うんですよ。なんだろ、狂言のねちっこさみたいなものってあるんですよ。
👩うんうん。
👨同じことを繰り返し繰り返し言うような・・。「おのはこれこれしかじかか」「さよう、これこれしかじかなるぞ」みたいなことを現代口語でやるんですよ。
👩ほうほうほう。
👨あと、昔、15分でマクベスをやってしまうっていう『マクベスのあらすじ』ってあったの知ってます?
👩知らないです。そんなのがあるんですか?
👨たまに、あちらこちらの劇団でそれっぽいことをやったりするんですけれど、一番印象に残っているのが昔中野茂樹+フランケンズがやった『マクベスのあらすじ』っていうやつで、マクベスが王様をつれて帰ってきたときの暗殺の相談なんてマクベス夫人が「殺しちゃおうよ」っていう台詞ひとことで終わっちゃうって言う・・・
👩はやっ。
👨そう。でそれと同じノリで有名な狂言の出し物を1分くらいのダイジェストで次々とやるんですよ。
👩すごっ。
👨で、最後にはガチな狂言の語り口や所作で現代の話というかいろんな時事ネタを演じたりもするのね。で、これって客席にはコアなファンの方がいらっしゃって、そういう方々はちゃんと知っていらっしゃるからツボでわらったりもするんだけれど、そのツボで笑うっていうのはちょっとできなかったりもしたんですけれどね。あと、古典芸能への素養っていうのは大切だなぁともおもった。元ネタを知らないとなにをやっているのかわからないというか・・・
👩あははは。
👨でも、そうであっても、この舞台は面白かったです。
👩うんうん。
👨で、無名劇団の『あと9分で決めてよ』は観覧車のなかの男女っていう設定の二人芝居だったんですよ。そうすると、関西弁じゃないですか、当たり前だけれど、大阪だから。でね、関西弁の密室劇っていうのは独特な味があって。
👩うーん、今しっかり想像ができない。
👨男女が話していても「そうじゃないか?」って言う一言じゃないんですよ。男が「いうても、そうやろ、そうやんか」みたいになるんですよ。すると女のこの方も当然に関西弁なので「そうじゃない」ってならなくて「そんなことゆうても、そんな風にはなれへんわ」みたいになるわけですよ。
👩あははは、本当だ!味がある!!
👨まあ、ちょっと作りましたけれどね。
👩うん、想像はできるけど、実際に観るときっと違うから面白そうですね。
👨まあ会場は、天王寺のとってもちいさなスペースで観客は10名限定、でライブ配信でもしっかりと観客を集めるみたいな・・。で、舞台の設定が・・。大阪の梅田には大きな赤い観覧車のあるビルがあるんですよ。
👩ああ、知ってる!ありますね。
👨その観覧車で5年間、毎年誕生日にプレゼントを渡し続けている男と彼女の、要は男女の密室劇なんですね。
👩ふんふん。
👨で、まあ、台本もそれを想定して言葉の間とか、取り方とか、話の持っていき方とか刻み方がちょっと違う。男女の機微みたいなものも大阪の方がちょっと粘着質なんですよ。
👩そうなんですか?なんかそれ言っちゃっていいの?実は違うかもしれないよ。
👨いや、私は元々関西人だから。
👩あ、そうかそうか。
👨で、関西の女の子には散々痛い目に遭ってますから。ほんまに京都の女は怖いみたいな話で2時間くらいは話せますから。
👩あははは、
👨まあそれはそれとして。でね、だから、そのリズムで作るものって、というか東京とお関西では喜怒哀楽の作り方って言うのがちょっと違うような気もするんですよね.関西のリズムだとそれなりの味も出てくるし、そうすると結末の作り方などもそれ合わせてかわってくるような感じがする。で、そういう作り方だと、さっきも言ったように惹きつけるやり方とか演技のポイントなどもそれに合わせて変化してくるから、
👩うん。
👨このお芝居には終盤には視座をがらっと帰るような仕組みもあったりはするんですけれど、さっき言ったように密室ですから関西弁で醸される密度がすごく効いていてね。関西弁としてはそんなにデフォルメされているわけでは無く、物語もスムーズにながれていくのだけれど、その一瞬ずつがめちゃくちゃおもしろい。
👩ふんふんふん。
👨なんか大阪のおにいちゃんとおねえちゃんがそのまま30ぐらいになったらあんな感じになるんやなぁって。戯曲も台本も丁寧に練られていて見応えもありましたけれどね。
👩観てみたいなぁ。なるほど。もう一本は?
👨もう一本の匿名劇壇『賭けてもいいけど』っていうのは秘密のギャンブルクラブの話なんですね。
で、設定としてどんなことでも賭けにしていいよっていうクラブがあるんですよ。
👩なんか小説でもありそうな!!!
👨うん。でそれもね、関西弁でやると思ったほどギスギスしないんですよ。
👩はぁー、そうなんだ。ちょっと柔らかみがあるんだ。人間味がでるからかなぁ。
👨もともと関西弁って言うのは、人が当たるときにちゃんと・・こう当たるときに直角には当たらないような言葉でもあるだから。
👩うんうん。
👨だけど言っていることは結構きついんですよ。けっこう尖ったりきつかったりするんだけれど。だけど関西人のやっていることだからギャグも割合と満載になりつつ、でもその先にあるものは・・。結局登場人物のひとりひとりが駄目人間だから、それが顕わになっていくっていう話なんですけれどね。
👩うん、面白そうだなぁ。
👨ああいう、あそこまで仕掛けをきっちりしたお芝居って最近首都圏ではあんまりお目にかからないので。まあ役者さんもみんなうまかったんですけれど、一番はやっぱり戯曲の構造で売っているのね。仕掛けとか掛かりとか。それ今旬のは東京の劇団では割と忘れてたような、別なテイストですごく緻密にやっているところはいくつもあるんだけれど、たとえば電動夏子安置システムとかアガリスクエンターティメントとか。
👩アガリスクさん好きですね、私。緻密ですよね。
👨こと緻密さという点においてはどこか似てはいるんですよ、たとえば最初に仕掛けた伏線が最後にはきっちり回収されるとかね、観ている方も忘れているのに回収されるとかね。
👩うん、いやぁいいね、いいですね。そうなんだ、なんか一杯観て楽しそうですね。うらやましい。いいなあ。
👨で、東京のそういう今時のお芝居ってわりと人間くさいものが多い気がするんですよ。
👩うん、まあ確かにね。
👨このお芝居はそういう構造により委ねることによって大阪弁っていう言葉の良さがより引き出されているみたいな気がしたので。
👩ほうほう。
👨まあこれは、いつかコロナが晴れたらまた観に行けると楽しいだろうなぁと。
👩観に行きたいですね。なんかやっぱり色は違うんだろうなぁっていうのは。私も観たことがあるんですけれど、向こうの舞台。面白かったんですよね。うーん、言語化するべきなのだろうけれど、なんだろうなぁ、なんかみんなそれぞれ別のさ、演劇的出自があって演劇をやると思うんですけれど、だからそのー、みんなそれぞれに違うはずなんだけれど、でもやっぱり東京っていう場所はいっしょだから、流れがあったり、流行があったり、なんかそのね出来ていく文化が作られていく。で、もちろんそれは、関西であればまた違う文化の育ち方をしていて。もちろんさ、日本全体で言えばあると思うの、流行とか。それはみんな観ているのだろうとおもうのだけれど、でも、それでも変わっていく、地域差がでるっていうのはとても面白いですよね。
👨あとね、もうひとつおもったのは、その『賭けてもいいけど』っていうギャンブルのお芝居をね、やっていたのはHEPホールだったんですよ。ちょっと大きめのね。
👩HEPホール、行ったことありますよ。あの、すごく前に、何年か前にゲキバカさんがやっていたの、あれはHEPホールさんだったかしら、違うホールだったかしら・・・。
👨ロビーから目の前に、『あと9分で決めてよ。』の舞台になった観覧車が見えるところです。
👩HEPホールだ!!観覧車!!!ゲキバカさんもそこだ!!!観にいきましたよ、何年か前にね。いやぁ、ゲキバカさん観たい。なんか最近やってた?。やってなかったっけ。
👨ゲキバカさん?
👩うん。
👨なんかやっていたような気がする。調べればわかるけれど。
👩観たかった、観たかったけれど稽古でいけなかった。稽古の時には本当に観に行けなかったよぅ。
👨それはもう完全に俳優さんあるあるですね。
👩もう物凄く観に行きたかったんだけれど。(注:実は、ゲキバカの公演はこれから。おねえさんの嬉しい勘違い。2021年4月21日~25日に『ローヤの休日』をゲキバカバージョン、女囚バージョンの2バージョンで公演予定@ザ・ポケット)
👨で、ちょっと話は戻るけれど、その『賭けてもいいけど』を観ていたときにふっと気がついたのですけれど、やっぱり関西で関西風のお芝居をやったときに客席の反応も関西風なんですよ。
👩いいね、いいね。
👨だからその伝わり方というか、ちゃんと関西のものがあって関西に伝わってくるの。
👩うんうん。
👨これを、例えば東京に持ってきて、吉祥寺シアターで同じようにやってしまったら多分違うんですよ、きっと。すごく構造だけが拾われて、そのしゃべりとかの大阪人の匂いというのが客席にまで届くとなんか消えてしまうような気がするのね、
👩ああーー、そっかぁ。
👨なんか,地産地消というのとはちょっと違うのかもしれないけれど、その土地にあったものをその土地で観るって言うのは演劇としてもしかして一番おいしいのかもと。
👩うん、そうかも。
👨だから、そのもうひとつ観たという『あと9分で決めてよ』という作品も、東京で上演する場合には少しだけ工夫も必要なのかなぁとういう気もして。
👩でもさぁ、そのまま観たいよー。
👨うん、でも東京にそのまま持ってきたら・・、というか実は役者力を物凄く使うお芝居だと思うの,あれって。60分くらいの芝居なんだけれど、すっと緻密に人間関係の噛み合い方と噛み合わなさを見せ続けていかなければならないので、で、その中で少しずつお互いを解き合っていかなければならないので、それこそ俳優さんがトレーニングをするためのテキストに使えるのではないかと思えるような戯曲だったのですけれどね。
👩はい。
👨でも、そうなってくると、私はたまたま関西弁と東京弁のバイリンガルなので、関西で育って東京に来たひとだから、関西のマインドで一応観ることができるんですよ。でも大阪弁がしゃべれないっていうかニュアンスに疎いとちょっと違和感があるかもしれない。
👩でもさ、それを消しちゃうのは違うんじゃないですか?
👨いや、消しちゃうんじゃなくて・・
👩その違和感もさ、
👨味のうちだと思う?
👩私は。もちろん合わせるというのも一つあるのだとはおもうんだけれど、で、合わせた方が良い舞台っていうのは確かにあると思うんだけれど、でもさ、せっかく観るならって思いません?そのさ、こっちからもそうだし・・、でもさ。
👨ごめんなさい。そこが主眼なのではなくて、せっかく観るのなら大阪で観るのが一番ベストだねっていうのが最後には言いたかっただけなので。
👩しまった!失礼しました!!東京に持ってくるって話ではなくてね。そりゃそうです。。劇団さんなんかで東京に活動拠点をうつす団体さんもあるじゃないですか。そうなったときには、それはまた違うものね。そのーー、なんだろうな、水がちがうとは思うんだよね。場所のね。それにどう関わるかというか、どう味を変えるかみたいなところだろうとは思うんだけれど。それこそ腕の見せ所だとは思うんだけれど。
👨たとえば子供鉅人みたいに、大阪弁で芝居をしていても、大阪弁の感覚が売りなわけではなくて、すごく芸術的な洗練を兼ね備えて東京にきた人たちはそっちでもでも勝負はできるから。
👩そうですね。
👨だけど、大阪由来のというか大阪弁という言葉を見事に使い切ってやっているところっていうのは、大阪で観るのが一番面白いのだろうなと思う。
👩そうだと思う。
👨ただ、やりとりっていうか構造自体もすごくしっかりと出来たお芝居だと思ったので、この『あと9分で決めてよ。』っていうのは。だからそうなると、東京に持って行ったときに東京なりのやり方っていうのをちょっと工夫すれば東京でもすごく受けるようにはなるのだろうとは思ったの。
👩ほほほう。
👨だから私、無名劇団のも。匿名劇壇のも上演台本を買ってきてしまいましたよ。
👩あらぁ。楽しんでいらっしゃいますね。
👨読みます?今度。
👩読みたいですね。ほんと楽しんでいらっしゃる羨ましい。
👨まあね、でもやっぱり旅行に行くっていうのは、どこか罪悪感もつきまとうし・・。あの、京都で人とお会いするときに、コロナが危ないと。だからお店に長時間いるのはまずいねって言う話になって・・。でどこが安全でしょうっていう話になって、お寺に連れて行かれました。
👩はぁ、はあ?
👨あの、京都のお寺の境内ってね、今観光客がいないじゃないですか。
👩ああそうかっ。賢いですね。
👨あの龍安寺に石庭ってあるじゃないですか。そこが全部で5人くらいしか人がいなかったので、不如帰の声を聞きながら、悟りの境地でお話ができました。
👩なんて贅沢。
👨だけど、あれですよ。やっぱり東京都の1日の感染者なんかも100人以下に減ってくれないと、いろんなことをやるのにやっぱり、怖いって言う感覚がどうしても出てしまうので・・。やっぱり早くよくならないかなぁと、思いますけれどね。
👩うん。
👨新幹線とかもガラガラでしたしね。
👩あらまあ
👨帰りは飛行機で帰ってきて・・、飛行機はちょっと混み合っていましたけれど。
👩そうかぁ。でも…いいなぁ………最近お芝居を全く観ることができてなかったので、前みたいにやっぱりコロナには気をつけつつ、気をつけつつ、これから舞台を観ていきたいなぁと思いな・が・ら・・・稽古をやっていたので。んふふ。
👨あははは。えーと、関西に行く前に東京で観た何本かのお芝居って、ちょっとまたトレンドが変わってきているような気がして。第27班ってあるじゃないですか。よく観に行く劇団があって、そことかがやっているお芝居を観ていてもコロナのことを題材にするっていうことがなくなりましたね。
👩ふんふん。
👨それからあと、FUKAIPRODUCE羽衣っていう劇団があって、ほら前に木ノ下歌舞伎のお話を前にしたじゃないですか。その時演出をされていた糸井幸之介さんの劇団なんですよ。主宰は深井純子さんなのですけれどね。
👩ありましたね。はいはい。
👨そこもコロナがどうのこうのということではなくなりましたね。
👩もうそろそろね、大変だから、ずっとあると。救いのことを考えるとみんな別のものを観たくなるよな。もうだってさ、コロナはもうずっとあるから。そこにずっといるから。
👨コロナのことを話してもトレンディではないとか。
👩そうそう、舞台の時ぐらい・・
👨逆に忘れたい?ああ、それはありますね、確かに。
👩なんかでもそれってすごくないですか。今まで日常からちょっと離れて楽しむためっていうのがあるじゃないですか、ひとつに、舞台って。そうあって欲しいのだけれど、それがコロナが日常となってさ、コロナを一度置いて舞台を観たいみたいになるのって、なぁっておもう。コロナなぁ、コロナ前からみれば非日常が続いているなあって思う。早く薬ができていほしいっすね。
👨でも、いくつかの日本の薬が重症化は防げるかもしれないみたいは話はあるみたいだし。
👩どんどんとね!!止まってないからね。動き続けているから。
👨そう、あとイスラエルでも確かに集団免疫がなんとなくできそうねみたいな話もあるらしいし。あそこ早かったじゃないですか。世界を尻目にバンバンワクチンを打っていたじゃないですか。だからもしかして1年位して、そういう風になったら世の中は少し平静に戻っていて・・。
👩見通しがつくかも。
👨うん、ただ、その時には経済が大変なことになっているという話もあって、別なことで大騒ぎになっているかもしれないですけれど。
👩しんどいなぁ、もう。
👨だけど、その間になんかやっぱり絶やしちゃいけないんですよ。
👩そうですね。だからこそなんだ。
👨うん、演劇の人もそういうものがだんだんに見えてきたから、すこしずつ。だからそれに合わせていろんなものを作り始めているのかなって気はしますけれどね。
👩楽しみに。やらなきゃいけない。エンターティメントはね。
👨むしろ配信の進化が、このコロナが終わった後でもむしろにいろいろ役立つかもしれないじゃないですか。まあね、ただ地が固まるほどに単純な雨じゃなかったけれど、失ったものが沢山有ることは間違いないのだけれど、だけどなにか少しだけ光が見えてきたかなぁと思う今日この頃なのですけれどね。
👩そうですね。もちろんさ、灯をみんなが消さないであろうとはおもっていたけど、信じていたけれど、でも実際こうやってさ、コロナって大変な状況になっても演劇はやっぱり作られていて、そしてそれに救われる人がいて。お互いにね、むしろこっちも救われているんだよね。劇場にお客さんが来てくれることがさ、私は救いだと思う。やっぱり守っていかなきゃならない私たちは!っていう。なんていうの、出る方だけじゃなくさ、演劇人はみんなだから。舞台を作る人、演出家からスタッフから俳優から全部、もちろん観劇人も演劇人だから、完全に。演劇人みんなで支えていかなければいけない。そこに対する作り手側、観る側の熱量、情熱には正直救われたところはある。ああよかった、信じていいんだなって思うし、やっぱり演劇ってすごいなって思う。
👨まあ、コロナのひとつの果実として、人にもよるんだろうけれど、私は演劇っていうのは湯水のように観ていた人だから、当たり前のようになってしまっていたけれど、やっぱり自分にとって生活をしていく上で必要だったのだなということは今回のことでわかりましたものね。
👩うん、本当に。誰かにとって必要であればやっぱり無くなってはいけないんだと思うんだ。
👨まあ、私のちょっとお知り合いの高齢の方が、俳優だったら「舞台で死ねたら本望だ」なのだけれど、観客だから「客席で死ねたら本望だ」っておっしゃっていましたものね。
まあ、死なれた客席の劇団はものすごく迷惑だと思うけど。
👩観劇人だから。演劇人だから。それはもう、うん、しょうがない。
👨ある意味で、それがわかるんですよ。感覚としてね。ああそうだねっていう風に言えちゃうっていうのは。多分それがコロナ前だったら「ばかいってんじゃねぇよ」っていう話なんだけれど、なんかそれがこう実感として話せるようになったというのは、やっぱり、悪いことばっかり見ていてもしょうがないんで、良いこととしてもそれを考えたいですけれどね。
👩うん。
👨まあでも、3月も終わって4月ぐらいになれば、またいろんなお芝居が出来てくるみたいだし。
👩そうですね。
👨はい、そのころもまた。
👩楽しみに。
👨そのころにまた順調に今よりまたコロナの罹患者数が下がっていってくれれば、またいろいろに観ることができるようになるのではないかなぁとおもいますけれど。
👩うんうん。たくさん観たいですよね。私も久しぶりに舞台に出ることが出来て、やっぱりとても幸せで、うん、もう、すごくこう、感極まりましたよね。ひとりでこっそり泣きましたよ。
👨あはは、座組では泣かないんですね。
👩座組ではあんまりね。まあ、見せるものではない。ちょっと見られたかもしれないけれど、みせるものではないなぁと。
👨ああ、なるほど。
👩でちゃうのはしょうがないよ。でちゃうのはしょうがないんだけれど。悪くはないんだけれど。私は恥ずかしいんであんまり。
👨まあ大のおとなですからね、ゆうても。うふふ。
👩そうですね。そうなんですよ。
👨まあ、今日はこのくらいにしておきます?
👩そうですね。いやでもなんか、希望がある、希望の光を見る、こうなんか今日はそんな乾杯でした。
👨はい、まあね、世間もそろそろ春だし。少しは明るくならないと。
👩お花見にはいけないけれど、みなさん、写真をとって家でお花見をしましょ。
👨そうですね、良いアイデアだと思います。
👩ですよ、ですよ。皆さんお気に入りの桜の写真を撮って。
👨ちょっと飾ってね。
👩咲かせましょう。
👨満開の桜を。
👩ではではみなさん、
👨演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。おやすみなさいませ。
👨おやすみなさいませ。
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