見出し画像

2021年10月26日の乾杯

2021年10月26日の乾杯。コロナも一旦ほぼ終息して、おじさんはすでにあちらこちらと動き回り、おねえさんもそろそろ動きだそうと準備中。そんな中でまずはおじさんが観た『ゴッホ展』、吉祥寺シアターでの『紙屋悦子の青春』、オーストラ・マコンドー『盆栽Ⅱ』、バンタムクラスステージ『エレモア・ムーブ』、ヌトミック『ぼんやりブルース』、ぐうたららばい『海底歩行者』、などについて駄弁もありつつ脱線もしつつ話します。


👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。
👨こんばんは。えーと、コロナの方は随分おさまりましたね。
👩そうですね、でもまあ、まだわからないところもありますし、はちゃめちゃにいつも通りに戻れるかといいますと、気をつけていきましょうとは思いますけれど。大丈夫といわれても、そんなすぐにじゃあいいですねとはなれないといいますか。
👨確かにいつ戻ってくるかわからないですものね、コロナ君は。だからまだ街に一気に人が溢れたという感じはしないものね。
👩うんうん。ただ以前よりはずっと混んではいますよ。増えましたものね、人が。
👨うん。混んでいるのはそのとおりだけれど、堰をを切ったようにという感じではなくて、こうじわじわと染みだしてきたような。
👩そうですね。みんなストレスが溜まっていたのだと思いますよ。なんというかインドアな方もいるしアウトドアな方もいて、外に出ることでストレス発散になるかたもいれば家の中で自分の時間を過ごすことがストレス発散になる方もいらっしゃるじゃないですか、それはどっちがいい悪いではなくて、もうタイプの違いというだけだから。
👨ああ。そうですね。それはそうですね。人の個性みたいな物ですよね。
👩うどんが好きとかそばが好きとかいうみたいなもので。
👨私はラーメンが好きよみたいな。
👩うふふ、そうそう。その中のアウトドア派がねぇ、外に出ることがストレス発散だったりとか、自分のご機嫌の取り方というかね、そうすると自分で機嫌が良くなるという、元気になれるし活力を得れるという方々には辛い時期だったと思うから、それはね、外に出て太陽光を浴びてね、友達と会って活力をね。心を癒やしたいとなるだろうし。またそうして頂けたらなぁと思いますが。
👨まあ正直言ってね、きっと解くときにもけっこういろんなノウハウをひとつずつで、たとえば美術館なんかにしてもどこにしても予約制にして時間を区切るとか、いろんな仕組みややり方を身につけた上でコロナの人が少なくなっているわけで、それを急には変えないだろうしね。それが歯止めにもなっていて、人が一気に増えるわけでもないとは思うけれど。
👩なんかさ、まあこれまでも誰もいなかったわけではないじゃないですか。本当にだれも外にいなかったらご飯やさんとかは本当に潰れてしまっていたところが一杯あると思うから。。
👨ああ、いわゆるロックダウン状態ってやつね。
👩そうそう。だからすでに出ていた人もいたと思うんだ。いろんな考え方があるしね。ただ、ずっと我慢していた人もいるわけじゃない。外に行くことが自分のストレス発散だけれど、今こういう時期だし我慢して我慢してという風にしてくださっていた方もいらして本当に辛かったんだと思うんだよ。だからもう、ちょっとぐらいいいじゃんみたいなね、幸せにお過ごしくださいという風にもすごく思うんだ。うふふふ。今までありがとうという気持ち。
👨なるほどね。
👩あとさぁ、新たにこういろいろと変わったじゃないですか。
👨いろいろっていうと?
👩在宅ワークとかさ、
👨ああ、はいはい。
👩芸術やエンタメの世界で言えば配信がけっこうもう、演劇公演にはけっこう配信が一緒に準備されているみたいな状態になったし。
👨そう、普通にセットになってきたよね。
👩きっとさ、そうやってノウハウを得たんだと思うんだよ、劇団がね。
👨うん。
👩そうなってくると別に配信もこれからもやるし、舞台もやるしってしたほうがよかったりするかもしれない。そういう団体もけっこう出てきたなと思っていて、なんかそれはよかったよね。そういう常識じゃないけれど、新たなこう流れみたいな物ができたのは。いいかなぁと。
👨いやだから、ほら、腰の重い人もこれだったら観ることができるみたいなことっていうのが出てきて。なんだろ、トータルの、うん、ひとつのお芝居を作ったときの実際と映像を見た人の、一つの作品に対してそれを何らかの形で観た人の合計数って、これまでより増えているのではないかとおもうんよね。それはもちろんちゃんと調査してみないとわからないのかも知れないけれど、
👩ああ、そうですね。私もそう思う。増えていると思う。
👨1戯曲、1公演、1俳優当りの観られた数というのがね。
👩うんうん。
👨作品の良さというのはやっぱりリアルに見ないとわからない部分もあるとおもうけれど、でも、配信でも一度そういうのが目に止ると、今度はその劇団や俳優の舞台を生で観てみたいときっと思うから。人間の興味って尽きないじゃないですか。
👩うん、そうですね。
👨なんか昭和の時代の話になるんだけれど、昔々の話を聞いたことがあって。テレビが始まった頃にお相撲とか野球とか落語とかっていうものをテレビでやろうっていう事になったとき大反対があったらしくて。テレビで中継したら実際にそういうものを見に来る人がいなくなるのではないかっていう議論があったんだって
👩あははは、はいはい。
👨みんなテレビで観ちゃうからね。
👩なるほど。
👨でも、実際にはテレビでやることによって爆発的に観客が増えたわけじゃない、これはほんまものを観たいっていうことになって。今はテレビでもYoutubeでも若い人たちにとってはおんなじ感覚で捉えられているから、
👩そうですね。
👨そう考えると、こうしてコロナで配信が増えたことで、新しい演劇顧客を引込むベースもできたのかも知れないかもって。禍い転じてなんとやらで。
👩ああ。うふふふ。
👨もちろん、そうであってもコロナが良いことではないのは毎回言っていることで、だからコロナがよかったとは決して思わないけれど、
👩思わない、うん思わない。
👨亡くなった方とか今でも病院で闘っている方とか後遺症で苦しんでいる方とかがたくさんいらっしゃるわけでね、ニュースとかで今でも亡くなるかた毎日いることを知るたびに心が痛むし。パウエルさんもコロナで亡くなっちゃったしね。
👩えっ?
👨昔イラク戦争の時に軍を指揮したアメリカの英雄がいてね。かれもつい最近コロナからの合併症で亡くなってしまったみたいだし。志村けんさんに始まってほんとうにいろんな方がコロナで命を落としたなぁと思うし、多岐にわたってね。もう2度とそういう方が増えて欲しくはないと思うし。
👩うん。
👨でも、一方で時代というのはそんなに脆弱ではなくで、そうやって訪れた物に対応することで新たな筋肉をつけたような感じもしないではないんだよね。あと新しいルールが生まれたりも。
👩うんうん。
👨あのね、ゴッホ展を観に行ってきたんですよ。

ゴッホ展 UP


👩あぁ、はいはい。
👨東京都美術館のね。結構当日券も出ると聞いてはいたんだけれど、一応予約をしていってほんとに良かったというか、午後2時頃の時間指定だったのだけれど、その時点で当日券はもう最終時間分まで全て売り切れていて。
👩へぇ。
👨要は、そのあたりの入場人数管理をきちんと厳格にやっているのだと思うのね。
👩なるほど。
👨だからね、観やすい。
👩ひとがそんなにいないから?
👨そう。もちろん全く居ないわけではなくて、でも適度に、うまく密にならない程度にちゃんと人が流れているんですよ。
👩ああ、いいね。ちょうどいいね。そういうくらいが。
👨ちょうどいい。本当、いい感じなの。心惹かれた作品の前では立ち止まって観ていても邪魔にならないポジションがあるような。だから、自分のペースで観ることができる。
👩それはいいよね。
👨逆に全く人のいない美術館の展示というのもそれはそれで寂しいからね。昔NYのメトロポリタン美術館に行ったときに、あそこってフェルメールを3点持っていて、それがどこにありますかって案内のおばさんに聞いたのね。
👩うん。
👨そうしたら、館内図を一緒にみながらここって説明されて、それが一番奥の方にある部屋なのよ。フェルメールなのに。
👩はい。
👨で、少し迷いながらもそこについたら、そこにはだれもいなくて。で、私とフェルメール状態になって、20分くらい観ていたんだけれど、そこにはけっこう誰も来なくて。
👩へぇ、贅沢だなぁ。
👨贅沢なんだけれど、そこまで人が来ないとだんだん不安になって。実はこれはレプリカで私は騙されているのではないかとまじで不安になって。本物のフェルメールは別にあって、すごく混み合っているので、こっちを案内されたのではないかとかすごく不安になって。
👩そんな馬鹿な。
👨本当に不安だったんだけれど。
👩美術館にもそんな暇はないって。
👨そもそも、フェルメールをあんな奥の方の部屋に置いておくってどういう了見なのだろうと思ったんだけれど。
👩まあまあ。あれだよ、一番奥だからこそいいんだよ。なんか深窓の令嬢じゃないけれど、本当に大切な物は一番奥にって。
👨それはそうかもしれないけれど。あと展示が時代の流れに従っているからその配置だとも気ががついたんだけれど。なんか長椅子が二つ並べておいてあって、そのひとつに腰掛けて、荷物を横においてぼんやりとフェルメールを眺めているっていうのは、世俗のありがたみとかから切り離された普段着の有名人にあっているような。そうして絵の世界に引込まれるのはとても贅沢な時間だったのですけれどね。
👩うんうん。
👨もちろん今回のゴッホ展っていうのはそんな感じでは全然ないのだけれど、絵って真剣に観ようとするとけっこう近くで見たり距離をとったりってするじゃない。
👩うん。
👨で、ゴッホの絵って、私は個人的に概ね離れて観る方がすきなのね。でも、ここのところはどうなっているのかなって近づいて観たいときもあって、今回くらいの混み方だとそれが割合と他の人に迷惑をかけずに自由にできるのよ。で、展示室と展示室の間に初めて日本にゴッホが来て展覧会をやった時の新聞記事の掲示なんかがあったのだけれど、その写真を見ると当時はもう大盛況にも程があるという感じで、展示室の壁から壁までがすべて人で。
👩へぇ。
👨そんなだと流石に絵なんて観ちゃいられないなぁっておもって。そういう意味では、昔と違ってちゃんと絵を見せることを心得た贅沢な展示会だと思いましたけれどね。
👩いいなぁ、そんな風に見たいなぁ、絵は。さすがに誰もいないのはまたちょっとあれかもしれないけれど、ある程度、そのね、なんか何かを観に行ったりとかね、舞台もそうだけれどさ、けっこうギチギチになるじゃない。なるのだけれどさ、そういう点では、今のまだ人数が減っている時の方が格段に見やすいよね。格段に快適だよね。なんかさ、見ず知らずの人とさ、ほんとにゼロ距離みたいなのって、耐えられないもの。
👨うふふ。
👩みんな厭でしょ。
👨まあ、昭和のころはね、知らぬどおしが膝つき合わせてお皿をたたいて、ちゃんちきおけさを歌うっていう文化だったからあれだけれど、今はもうそういうのではないじゃん、昭和だったらそういうのも普通にありだったかもだけれど、今はもうそういう世の中じゃないよ、はっきり言って。
👩うふふふ、まあそうですね、
👨コロナ以降暫くそんな感じを忘れていたというか、ほんとパイプ椅子で客席が組まれた劇場でもその椅子の間をびっちり並べるようなことはないものね。非常事態宣言が解除になったから、今日から詰めますみたいなところでも、最低数センチくらいは間隔を開けてくれてるわけじゃないですか。
👩やっぱり抵抗があるものね、まったく間隔がないことにはちょっと慣れていないといいますか、戻って欲しくないといいますか。
👨もうちょっとなぁってね。
👩そうそう、もうちょっとなぁってなってしまうよなぁ。
👨そういう意味では公共ホールなんかの方がキツいんですよ。しっかりした固定座席のところね。
👩ああ、なるほど。はいはい。
👨そういう感じのところでも歌舞伎座なんかはわりとゆったり開けてくれたりもしているんだけれど、けっこうお上がいいと言ったのだからいいでしょみたいなところもあるような気がして。この間行った吉祥寺シアターなんかでも両端のブロックは空けるけれど中央は詰めますよみたいになっていたので。まあ主催団体の考え方によるのかもしれないけれど。そうすると少し昔のように戻ったなって感じがするんだよね。
👩うんうん。
👨ただね、100%詰まっていることが、悪いだけではなくてそこから生まれる熱気みたいなものが確かにあるんですよ、お芝居って。
👩うんうん。
👨あれは論外だよ、みんなで体育座りをして「愛の1cmでさらに詰めて」ねなんていう昭和の伝説みたいなのは論外だけれど、演目によっては普通に座って肩をぎゅっとせずにリラックスして観ることができる程度には詰まっているというのはありかなと。客席の密度って意外と劇場全体の空気を作ることってあるのでね。
👩うんうん、うん。
👨美術館にしても劇場にしても、適度な感じっていうのは、コロナで一度ガラガラポンになったあと、だんだんとまた醸成されていくのかなというがするんだけどね。
👩えっ、ごめん、ガラガラ?
👨ガラガラポン。一辺ばーんと投げられてちゃって、どうしようもなくなって、それを再構築するときには良い部分を生かした上で昔のように戻ってきているのかなぁという感じがしますけれどね。
👩なるほど。
👨でもね、ゴッホ展は面白かったですよ。正確に言うと、あれはゴッホ展というよりは、ゴッホの作品を鬼のように集めた女性とその旦那様がいらして、彼女がその作品を委ね創設した美術館からの作品で構成された展覧会なのね。だからルノワールやスーラ、モンドリアンの抽象画なんかの展示もあって。でもゴッホの作品が圧倒的に多くて、それらは年代別に追っていけるようにもなっていて。あとね、凄く良かったのは油彩だけではなくて彼の素描がすごく多いのよ、若い頃からの。
👩ああ、それはとても興味深いなぁ。
👨でね、なんていうの、ゴッホの絵って時に描かれるものに熱量が宿って分厚く荒々しくさえ感じられることがあるのよ。それこそが彼の絵の魅力でもあるのだけれど。もちろんすごく端正に感じる絵もあるのだけれどね。でもね、その分厚さや荒々しさっていうのはものすごく精緻な、天才的な彼のデッサンの能力に裏付けされているらしいということが、ああやって展示されているものを順番に追っていくとよくわかるの。
👩へぇ。そんな風に観ることができたら楽しいだろうなぁ。
👨その、前半に素描から始まってずっと並べていくというのはキュレーターの方の工夫でもあるのかなぁとも思うのだけれど。ひとつずつの絵の世界に取り込まれて、そうして観終わったときには天才といわれる人の絵って言うのが実はどのように紆余曲折しそれを支える力がどのようなものだったかということが実感として伝わってくるの。そのことも含めてとても良い展覧会だったなって思ってね。
👩ふーん。
👨いうても私は美術に関しては素人だし、別にそんなに詳しい知識があるわけではないけれど、そういう人間でもひとつずつの絵からやってくるものに加えてその歩みや背景を受け取ることができるようにという見せる側の企みを感じてね、
👩うふふ、はい。
👨で、それに上手く乗せられてね、いい経験をしたなと思いました。
👩うん。贅沢な時間を過ごされましたね。
👨ええ、はい。
👩実感がこもっていらっしゃる。
👨うふふ。今いろんな美術展が開催されていて、イスラエルの美術館から来た作品の展示があって初来日の印象派の作品を観ることができたりとか、あとエヴァンゲリオンというか庵野さんの展覧会も是非に観に行きたいし。今年はね、コロナの後という割には美術展がいつもにも増して豊かで、それらが10月と11月に重なっているから、おいしいもの山積みで大変かなと。おまけに劇場のほうも、コロナに打ち勝ってよいものがたくさん出てきているし。
👩うん。
👨そういえばまだやっているのかなぁ。吉祥寺シアターで『紙屋悦子の青春』というお芝居をやっているんですけど、あれはものすごく良かったです。

紙屋悦子2 UP


👩へぇ、いつまでやっているんだろう。
👨あれは、えーと、末くらいまで。今月末まで。
👩末くらいまで、まだやっているんだ。
👨当日券は毎日出ているみたいですよ、一応。前売りは完売してしまったらしいけれど。ツイッターとかみると当日券でも入れましたみたいな呟きが出ていたので。松田正隆さんの戯曲なんですけれどね、
👩ああっ、好きなんですよね、うふふふ。過去に、なんというか若い頃というか、お芝居のレッスンとかを受けていた頃に松田さんの作品でお芝居をやったりしたことがありましてね。
👨まあ、もしこれから観るのだったらあれだから詳しい内容は語らないけれど、あのね、最初のシーンが最後になって作品全体を支えてものすごくしっかり効いてくるの。だからといって最初のシーンにそのまま戻るわけではないのだけれど、いろいろにその部分を編み入れる工夫もあって、そうすると生きて行く一日のことが、彼らが知り合った日の出来事と冒頭の時間のあいだの歩みが観る側の心に散り初め、やがて満開に膨らんでいくようなお芝居なの。
👩うんうん。
👨まあ、紙屋悦子さんというのは戦争の末期に福岡で旦那さんと知り合い結婚をした方なのですけれどね。で、その後の結婚生活というのが冒頭のシーンに紡がれた時間以外なにも描かれていないのだけれどね。
👩うんうん。
👨でも、その間の日々や日常の出来事が観る側に積もっていくようなお芝居の力があるの。俳優陣にもそれぞれに力があってね。枝元萌さんは地にしっかりと足のついた人物の作り方でいい味を出していたし、文学座の俳優さんもふたり入っていて。平体まひろさんとかね、私の大好きな。彼女はほんとうにいい女優だよね。
👩そうですね。うふふふ。ずっとおっしゃっていますね。
👨観るたびにいい女優だなと思うんですよ、彼女は。どんな役でも杓子定規にならず血を通わせて、呼吸をさせて演じるよね。役に対して実直でありつつ、たくさんの深く柔らかい造形ができる俳優さんだと思う。だから、彼女の演じることがすべからく舞台の奥行きを作るし瑞々しいのだと。
👩うんうん。
👨あの舞台はねぇ、機会があれば是非にごらんいただきたいと思う。
👩そうですね、観たい気持ちはある。観たいなぁ。観たい気持ちはとてもある。
👨もしごらんになったら、また次回お話しをしてもいいし。もしそうできれば、その時にはネタばれやり放題だから。
👩まあ我々もね、同じ舞台を観て感想を語り合いたいなというのはずっと言っていますから。
👨もっとやりたい。落語は何度かやりましたからね。
👩うん、そうですね。
👨でも、せっかく舞台好きのふたりなのだから。
👩はい。
👨まあ、同じ日に観なくてもいいけれど。同じ公演を観て感想を述べ合うというのは楽しそうだし。あと、例えば私が初日に観て、おねえさんが楽近くに観るとかして、いろいろと感想の違いをチクチクやりあうとかいうのも趣がありそうだし。
👩なるほど、確かに。またここを観てくださっている方もきっと舞台がお好きだったりとかするとね。あと私たちって、ほら、感想が長いじゃないですか。
👨あはははは。
👩考察を始めると感想が長いから。
👨腰を据えて話し出しちゃいますからね。
👩そうそう、どうなんだ、こうなのか、ああなのか、そうなのかって。
👨それが終わるまでは観劇が終わらないみたいな感じってありますからね。
👩うんうん、そうそう。
👨家に帰るまでが遠足よっていうのと同じで。
👩そういう場があるっていうのはね。皆さんだってきっと良い舞台の感想は言いたいし、他の人がどう思ったのだろうっていうのが気になるから。私もそうだし。
👨コロナ前はね、劇場の近くの飲み屋さんなんかにいくと、観終わった方たちが腰を据えて話してらっしゃる姿とかを時々お見かけしましたものね。
👩そうね。私もそういうの大好きなのだけれどね。ただ最近はねぇ。
👨コロナ以降はなかなかできなくなってしまったけれど。その文化がどうか途切れないようにとは思っているけれどね。
👩うん、今は寂しい限りだ。
👨あとね、最近面白かったのがね、最近オーストラ・マコンドーの倉山の試みっていうシリーズの中で『盆栽Ⅱ』っていうやつで。Ⅱがあるから当然にⅠもあって、もうキャストを変えたりしながら何度か上演されているのだけれど、これが超キレキレのコメディなわけですよ。

盆栽 UP


👩へぇ。ふんふん。
👨多分西海岸のコンドミニアムみたいなところに筋肉質のカメラマンの男とその日本人の奥さんが住んでいて、お隣さん夫婦がいて。カメラマンは日本の盆栽を偏愛していて、奥さんは隠しているけれどちょっと引いているというのが盆栽Ⅰの設定。盆栽Ⅱは盆栽Ⅰの設定に日本から来た盆栽の師匠と称するマッチョなおじさんとそのアメリカ人秘書が加わるのね。その演じ方というのが、極端にバイアスがかかっているというか、アメリカドラマの吹き替えみたいな台詞回しってあるじゃない。全編をそれで貫き通して演じていくのね。で、そういう演じ方が破綻なく貫かれると、そこに醸される匂いというか毒みたいなものが昇華して、極上の喜劇に変わるのよ。そのバタ臭さとかオーバートーク的なことに筋が通ってオーバーヒートしてめっちゃ面白くなる。
👩へぇ、あははは。
👨ひとつは演出がマコンドーの倉本さんなので、場全体のテンションのバランスの作り方や編み方みたいなものを徹底して俳優さん達にやらせているのだと思うんですよ。
👩うんうん。
👨だから、もちろん放たれる台詞やアクションの面白さもあるのだけれど、その場にいてもそこに絡まない人もいて、でもそんな彼らを観てもめっちゃおもしろいのね。その表情とかを見ていても、メインディッシュの会話を聞いていて次第に消耗していくようなその人物の身体を見ていても。
👩ふーん。
👨要は、どこを切ってもちゃんとテンションを持った空間が作れているのよ。
👩ああ、はい。
👨でね、それを自然なお芝居でやると要らないノイズやブレみたいなものもそこに入ってくるのだけれど、最初からアメリカドラマのデフォルメを掛けてやると、そういう空気のデリケートさや揺らぎなんかが醸されるバタ臭さに消えてしまって、空間の面白さの濃いところだけがじゅっと染みだしてくる。
👩なるほど。
👨『盆栽Ⅰ』の上演時間が60分くらい、『盆栽Ⅱ』は登場人物が多い分だけ時間も延びて90分くらいだったかな。でも、こういう舞台だから、観る方も終演時にはけっこうへとへとになってた。で、そこに追い打ちをかけるように、『盆栽Ⅱ』のラストシーンには、『盆栽Ⅲ』に続くって予告まで仕込んで終わったけれどね。
👩あははは。
👨で、私は、ああ次も観に行くんだなぁって覚悟を決めた。
👩うふふ。
👨でも、ああいうやり方は面白いなぁと思って。テイストは全然ちがうんだけれど、最近観た中にもうひとつその吹替え調演劇のバタ臭さを生かした芝居があってね。花まる学習会王子小劇場でバンタムクラスステージという団体の公演があって。
👩ああ、はいはい。
👨『エレモア・ムーブ』という舞台でそれも。テイストは違うんだけれどもとても面白かったんですね。

バンタムクラスステージ UP


👩はい。
👨『盆栽Ⅱ』みたいなデフォルメとはまた違っていて、俳優達が自然にハリウッド映画の世界に誘われるような、あたかも自らがアメリカを纏ったようなナチュラルさで自然にコメディを演じていくような感じなの。観ていて違和感がまったくないのね。筋立ても安っぽくならないように骨太につくってあって、アメリカ映画って後半になると話が大きくなるような感じってあるじゃないですか。部屋の中の話が地球規模の危機に繋がっていくような。さすがに今回はそこまでではないけれど、そういう風に話を膨らませることに引っかかりを感じないような作りがちゃんとされてもいるのね。しかも破綻がないし。ここまで作られると観る方もそれに乗っかって観ちゃうんだよね。
👩ああ、なるほど
👨俳優もよかったし。客演だけれど野口オリジナルさんとかいい味をだしていたものね。
👩ああ、そうね、あの方はいいですよね。
👨彼はいろんなところで観ているけれど、お芝居に基礎体力や瞬発力があってどこでなにをやっていても舞台を映えさせますよね。
👩しっかりしてる、本当に。安心感がありますよね。
👨そうそう。
👩でさ、自団体というか所属団体がさ、あそこじゃないですか。
👨「ポップンマッシュルームチキン野郎」ですよね。
👩ギャップにびっくりするんですよね。
👨うん。
👩いろんなところですごくしっかりお芝居をやっていらっしゃるのに、劇団だとなんかどうしたどうしたみたいになって。
👨あははは。
👩どうしちゃったのみたいな役だったりするから。
👨まあね。
👩びっくりしちゃうんだよなぁ、いつも。
👨いや、良い喜劇役者っていうのはストレートプレイでも良い役者なんですよ。逆もそうだし。
👩うん、そうですね、いいこと言う。
👨それはいろんな時に思うけど。
👩ほんとうにそうだと思うよ。
👨だから、大竹しのぶさんとか宮沢りえさんなんかに喜劇をやらせたら、だれも歯が立たないくらい上手いと思うよ。
👩いやぁ、大竹しのぶさんは出ているじゃない、いろんなのをやっているからね。すごいよ、本当に。憧れているもの、かっけーってなるもの
👨あと宮沢りえさんにしても喜劇をやらせたら面白さがきっと際立つよね。まあどちらの方も木戸銭が高そうでなかなか観にはいけないけれどね。でも何回か観に行って、そのたびに木戸銭が高いなんて全く感じないお芝居だし、それでもあの人たちを観たいと思う気持ちに値するお芝居を彼女たちはやっているものね。
👩うふふふ。
👨で、話は戻るけれど、えてしてちょっとしらけたり、観ていて肌に馴染まないものが残ることもあるなか、和製アメリカンテイストの良いお芝居に2本巡り会ったわけですよ。『盆栽』と『エレモア・ムーブ』は味わいは真逆だけれどどちらも良いお芝居だった。
👩うん。
👨似非翻訳劇なんて言ってしまうと誤解があるけれど、上手く作り込み貫けばアメリカのドラマやハリウッド映画のテイストを練り込んだ芝居っていうのは、形こそいろいろに違っても観る側にはわかりやすいし、あからさまに設定や仕掛けを作っても素敵に開き直れるみたいなところもあり、間口をもった万人向けのエンターティメントにもなり得るんだなぁと思った。
👩なるほど。
👨もちろん、万人向けとは言えないお芝居にも山ほど魅力はあって。
👩うん。
👨そうそう、ヌトミック『ぼんやりブルース』も観ることができたし。

ぼんやりブルース UP


👩ああ、どうでした。
👨あのね・・、終わってみれば個人的にはめちゃくちゃ面白かったのですけれど、多分あんまりお好きではない方もたくさんいるようなお芝居でしたね。実際にそういう評判もぽつりぽつりと見たりしたし。ただね、私も最初はなにをやっているんだろうとおもったのだけれど、終わってみればシーンや刹那ごとに俳優達が発し、交わり、滅失するものが、やがて心の風景や様々なコミュニケーションの体感や広がりとなって今を生きる無意識に組みあがり、観る側の鈍な自覚や高揚とか閉塞の感覚を日々を過ごす感覚へと立体視させるような舞台で。俳優達の刹那を生む力にも捉えられたし。終演時には自分の今への立ち姿が、無意識の領域を含めて様々に舞台から訪れた物と重なっていた。帰りがけに戯曲が掲載されている「悲劇喜劇」を物販で買って読んだら、もちろん台詞を蘇らせてもくれるのだけど、どこか楽譜を見ているような感じにもなってね。その楽譜が空間としてわかるのも面白かった。
👩なるほど。まあそういうものが、いやそういうものの方がとは言えないけれど、そういうのって嵌まる人がいるからね。誰かの好きだからね。
👨はい、うふふ。そうそう。
👩うんうん。たった一人しかいないという事はないと思うんだよ。世の中でさ、ほんとに、これが好きだって自分がおもったということは仲間がいるはずなんだよ、会えるか会えないかは別として。あはは。
👨うん、そうですよね。もちろんこの舞台への熱狂的な賞賛も聞こえてきたしね。
👩そうそう。
👨こまばアゴラ劇場でやるものというのは、時として割合とお客様を選ぶみたいなこともあって。尖りに尖りきっているというわけではなくてもやっぱり観る方が喰らいついていかないとなかなか貰えないみたいな歯ごたえのあるものもプログラムにはあるのでね。それだけに喰らいつけることができればめちゃくちゃおもしろいんだけれど。
👩うんうん。
👨あの、ヌトミックの前にやっていた、ぐうたららばいというユニットの、これはFUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸ノ介さんの個人ユニットなのだけれど、
👩ああ、はいはい
👨そこの『海底歩行者』というお芝居もすごかったしね。FUKAIPURODUCE羽衣のキムユスさんと伊東沙保さんが出ていて、それは海で子供を亡くした夫婦の話なのよ。

ぐうたららばい UP


👩はあはあ。
👨それは子供が生まれた時から3才で亡くなるまでの切り取られた記憶が繋がれ、ルーティンになって繰り返されていくのね。で、そこに海の底をゆらゆらと歩むシーンが挿入されて、そうするとふたりの間に揺蕩う想いとか距離とかが、言葉になるところは具象で演じるのだけれど、その記憶の満ち干の中で言葉にならないところを俳優の身体とか光とか音楽で紡ぎ込まれていて、やっぱり糸井さんって凄いなぁとおもったのは、その想いの咀嚼や俯瞰が満ちて惹いて少しずつ滅失していく感覚を緻密に舞台上に作るんだよね。空間全体にそういうものを揺蕩わせてその上で夫婦の歴を繰り返し重ねていくから、その痛みって言うのが概念ではなくて、もっと深いところでの体感的な痛みになっていて。
👩うん、なるほど。
👨だから、その感触を言えっていわれた瞬間に言葉に詰まってしまうのだけれど、だけどなにも感じなかったかというととんでもない話で、観る方にも言葉になし得ないその痛みの呼吸感が残るお芝居なのね。
👩ふんふん。
👨で、それは、前にもちょこっと話したかもだけれど、配信用に映像に落とした段階で多分あの感覚は消えてしまうのだろうなとも思って。あと、あの舞台を観た人が全てその世界を好きだったかというと、ツイッターなども見て必ずしもそうではないとも知ったのだけれど、私にとっては震えが来るような舞台でしたね。
👩ふーん、そうなんだ、興味が湧くわ。おもしろそう。
👨うん。
👩ああ、なんだろうね。舞台を観たい気持ちはめちゃめちゃあるの。なんかほんとにさぁ、舞台を観たい気持ちはめちゃめちゃあるのですけれど、あのね、うーん、どうしても腰が重くなってしまうんだよなぁ。
👨ああ、そうなんだ。
👩どうしてもね、なんだろね。なんでしょうね。ほんとに観たいんだ。本当に観たいんだけど、しんどさが勝ってしまうんだよなぁ。どうにもね、うーんってなってしまうところがね、ある。あるのですよ。
👨芝居ってね、やっぱり疲れる。疲れるっていうか・・。
👩疲れるよ。パワーがすごいじゃないですか。
👨観る方ってさ、自分でも椅子に座って観てるだけとしか意識はしていないのだけれど、観だしたら、無意識の領域では一対一で舞台と勝負している、えーと勝負は大袈裟かもしれないけれど、一対一でガチに向き合っているんだよね。
👩うんうん。そうですね。
👨そうであるが故に、表現者が舞台をきちんと創れば創るるほど、観る側はとても良い意味でどんどん削られていくものね、やっぱり。
👩うんうん。それだけ貰っているということでもあるし。ただ、喰らいやすいんですよね。本当に喰らいやすい。
👨うん。
👩なんだろ、それは繊細とかいうことではなくて、ほんとに。それだけ貰ってしまいやすいんですよね。
👨うん、それはすごくわかる。
👩うーんだからね。そういう人って多いと思うの。けっこういると思うんだ。だからね、そういう時にね、いろんなほかのことが気になったりとかしてしまうから、なんかね。
👨なんかね、私なんかの場合には、よく自分が狂っているのではないかと思うのだけれど、舞台を観てこう感じているって観察している自分というのが常にいるんですよ、どこかに。
👩ふんふん。
👨で、それが、本当に観ている自分が危なくなると、観察している自分がやばいって降りてきてきて、それを遠ざけたりシャットダウンしてくれたりしているように感じている。それでも、間に合わなくて喰らっちゃうこともあるけれどね。
👩うーん。
👨どうしても駄目っていうのはやっぱりね・・。あの、凄くいいお芝居なのだけれど、これ以上のめり込んだり閉じ込められたりしたら自分は多分駄目になってしまうみたいなお芝居とか表現とかって稀にあるじゃないですか。
👩あるある。というか合わないはけっこうあるよ。だから選んでいますものね、けっこう注意深く。これは大丈夫かなぁ、どうかなぁって。あの、しんどくなっちゃうのはさ、ちょっと違うじゃない。何を観ても大丈夫っていうことはないしさ。私、昔観た舞台で、出ていらっしゃる俳優さんが知り合いで、ちょっとしんどいかも知れなというのは聞いていたの。
👨ああ、なんか言ってたね。
👩聞いていたんだけれど、折角だしということで観にいったんですけれど、いやもうがっつり喰らっちゃって。
👨あーあ。
👩あのね、あれは良くない喰らい方をしたんですよ。ほんに自分が傷ついてしまうようなね。それだけ真に迫ってたっていうことだし、作品としてね、人間がそこに生きているから、人がそこで生きていると思ったからこそもう無理って思ってしまったのだけれど。きつい、苦しいって。本当になんか、なんでしょうね。そういう舞台上でショッキングな物をみて、何かを得るじゃなくてもう完全に私の心がズバーンとグサッと刺されたような気になってしまって。そこからはね、私はだよ、衝撃を受けるとかショッキングなことで刺されるのとはもう訳が違うんだよな。あの、まだ痛い傷をグリグリされているようなものだから。
👨ああ。
👩それはちょっと無理だなぁってなってしまって。暫く、その劇団さんが悪いわけではまったくないのだけれど、劇団を観ることができなかった。
👨ある意味ではそれだけしっかりと切っ先を持った物を作っている劇団さんでもあるのだろうけれどね。
👩うんうん。そうなの、そうなの。凄いんだよ、だから。
👨私もやっぱり。普通の物語だったのに、なんかたとえばふたことみことのの会話、男と女の会話が自分の持っている傷口にスコンって嵌まってしまってグリっとやられてしまったことってあったのよね。
👩あるある、ああ血がでているってなるやつ。
👨というか、それが傷口に入った!、あぁ開いたみたいなやつね。で。そういうふうにして開いた傷って忘れられないんですよ。絆創膏がないのよ。
👩そうだね、もうほんとうにキツかったもの,ほんとうに。そういうのってあるんだよって思うし。
👨そうすると、おねえさんと同じようで、その劇団というかその俳優さんをみることができなくなったからね。随分のあいだ。
👩あぁ。いやぁ、なっちゃうよね。なってしまうよ。でもそれだけ力が強いということだし、逆にそれだけ良い物を観たら人生を変えてもらえるくらいの衝撃も貰えるから、演劇っていいなぁって思う。まあ、そこまで傷口とナイフがあることってそうはないし。
👨まあ。
👩気をつけていればね。そこまで頻繁に起こることではないと思うし。私にしたってそこまで酷いのはその時くらいだし、いくらどうだって言っても。でもさ、今はパーセンテージで言えばすごく少ない方の例を言ったけれど、逆に傷口をすごく癒やしてくれるものもあるし、すげえなぁとも思うし。いろんなものを得られるというか。
👨まあね。
👩いやぁ、マイナスなことを言っちゃうとちょっとあれかなぁとおもっちゃうしね。
👨たとえば『紙屋悦子の青春』とか、あれは人によってはきっと一生ものだよ。観た日はね、舞台の制作をしていた可児市のプレゼントということで帰りがけに1本ずつ真っ赤なバラを貰えたんだけれど、それに観た舞台が乗り移っているようにも思えたくらい。
👩ああ。
👨まあ、別に私はうん十年間も良い奥さんと日々を暮らすような人生を送ったわけではないけれど
👩ほほぅ。というかそれを言われても。
👨まあ、必ずしも円満な家庭を築いて生きていたわけではないけれど、だけど、それでも70歳くらいになってふっと作品を思い出したときに、さりげない毎日に歩いてきた時間の重なりが膨らむ感覚が蘇る気がするのよ。生きるっていうのはこういうことなのだなって作品と共に思えるというか、それはもしかしたら凄い財産かもしれないじゃない。舞台にそれを貰ったような気がしたのね。
👩うんうん。そうね。いやいや、そう財産。ほんとに。いやぁもう、頑張って観に行きたいと思います。
👨はい、是非。
👩観たい気持ちはめっちゃあるから、がんばります。
👨うふふ。
👩がんばります。
👨うん、あの、時期的にちょうどコロナ君もおとなしくなってきて、そういう意味ではよい流れなのかもね。
👩そうなのかもしれませんね。
👨おねえさんがなにかを観に行きたいと言う気持ちと、世間の環境が上手く折り合ってきたというか。
👩ああ、そうかもしれない。徐々にね。徐々に緩やかにそういう風に歩み出したいと思います。
👨いろんなものを一緒に観て、お芝居だけではなくても、落語でも古典芸能でもいいし、時には同じ展覧会にいあって感想を述べ合うのでもいいから。
👩そうですね。そうしましょう。また感想の回も楽しみにしていてください。
👨ということで、そろそろ終わりにしましょうか。
👩はい。
👨それでは演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。
👨次回もお楽しみに。

(ご参考)
・ゴッホ展
 ~響き合う魂 へレーネとフィンセント~ 
2021年9月18日~2021年12月5日
@東京都美術館
 日時指定予約制
 https://gogh-2021.jp/


・『紙屋悦子の青春』
2021年10月20日 (水) ~2021年10月28日 (木)
@吉祥寺シアター
作:  松田正隆
演出: 藤井ごう
出演: 平体まひろ 長谷川敦央 藤原章寛 枝元萌 岸槌隆至

・オーストラ・マコンドー
 倉山の試み 『盆栽Ⅰ』/『盆栽Ⅱ』
 2021年10月14日(木)〜24日(日)
 @下北沢 スターダスト
 作・小路紘史 演出・倉本朋幸
 出演:
 (盆栽Ⅰ) 茨城ヲデル 加藤理恵 田中爽一郎 清水みさと
 (盆栽Ⅱ) 茨城ヲデル 加藤理恵 田中爽一郎 清水みさと
青木ラブ 佐藤五郎

・バンタムクラスステージ
 『エレモア・ムーブ』
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/31 (日)
@花まる学習会王子小劇場
脚本・演出: 細川博司
出演:福地教光 沖田幸平 大河内美帆 オハラカズヤ 
土田卓(弾丸MAMAER) 鶴田葵 永吉明日香 
野口オリジナル(ポップンマッシュルームチキン野郎) 平野勲人 
真野未華(劇団ラパン雑貨ゝ) 丸山正吾(BobjackTheater)
馬渡直子 三宅法仁 村上芳(劇団わ)

・ヌトミック
 『ぼんやりブルース』
2021年10月22日(金)~ 31 日(日)
@こまばアゴラ劇場
構成・演出・音楽: 額田大志
出演:朝倉千恵子 鈴木健太 長沼航 
額田大志、原田つむぎ、藤瀬のりこ

・ぐうたららばい
『海底歩行者』
2021年10月14 日(木) ~ 18 (月)
@こまばアゴラ劇場
脚本・演出: 糸井幸之介
出演: 伊東沙保、キムユス(FUKAIPRODUCE羽衣)

いいなと思ったら応援しよう!

演劇のおじさんとおねえさん
よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは我々の会話をより多岐に豊かにするために使用いたします。よろしくお願いいたします。