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店の評価じゃなく、サイトの評価を

どのお店を選ぼうか、飲食店のネット情報は数多い。サイトでは評価点数をつけているが、本当かなあと疑問をいだくこともまた多いものです。

投稿者の主観ですから、「口コミ」をとやかく言うべきことではありません。彼・彼女とわたしは好みが違って当然です。実際に行ってみて、意見が一致することのほうが珍しい。

問題は、サイトがその「口コミ」をひとつの評価基準にしていることでしょう。わたしは見るほうだから、点数なんか参考にしなければそれで済む。ところが、お店はそうはいかない。

飲食店の3割がグルメサイトの点数に不満をもっているという。自己評価との差、人事評価ならフィードバックをして説明できるが、こればかりはお店に対して個別説明はできない。

評価は客観的な数字だとわかりやすい。ところが、そうじゃないときは、仕事のやり方や性格の好き嫌いが影響しないとも限らない。これが人事評価のむずかしいところです。でも、評価した上長はだれか、わかります。

グルメサイトも同じじゃないでしょうか。

お店は評判を上げたいし、落としたくはない。数値基準があればそこを改善する努力ができる。たとえば、換気、清掃、清潔さなどです。この数字が上げれば客の利益にもつながる。一方、素材や味つけ、盛りつけなどは数字になりにくい。これが口コミという道具をつかって評価軸になっている。

口コミの偏りを意図的に拡大すれば、結果は大きくも小さくも、どうにでもなる。グルメサイトは店を評価することで金をとり、お店は売り上げが下がれは点数のせいだという。

茶番ですね。やめましょう。

グルメサイトは口コミをやめて客観的なことで評価し、お店はそれを見てカイゼン努力する。数値化のむずかしいものは、ミシュランガイドのように自分の責任で書く。人のせいにせずに。

そうすれば、客も店も、サイトの評価を評価する。評価が上がれば広告料もふえる。いい循環じゃないでしょうか。