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もう少し手元に置いておきたかった親の気持ち
家庭菜園、梅雨明けと同時に忙しくなります。週に1回か2回、土日にしか畑に行けないから草の繁茂は止めようがない。この季節は草とりがメイン、その合い間にジャガイモとインゲンの収穫がまっています。
朝は4時起き、30分後には長靴と麦わら帽子姿。畑道の草とりはほどほどにして、ジャガイモの収穫からはじめた。ダンシャクとメークイン、葉が枯れ、残っている茎から少し離れたところにそっとスコップを入れ、土とともに掘り返す。そのあと、腰をかがめて手でイモを拾う。掘り返した近辺にもまだ埋まっているから、両手でさぐる。これの繰り返し。畝3列、スーパーの買い物かごに入れていく。太陽の角度が高まって、日差しは容赦ない。ようやく掘り終えて3かご満杯になった。体力は限界にちかい。
となりにインゲンが実を垂らしている。腰をかがめるのもしんどいけれど、放っておくわけにはいかない。つぎに来るときには太い天ぷら用の丸箸のようになっている。ひとつの株に30-40個はついている。折らないように、柄も残してとる。座った姿勢が不安定で、膝をつかないとつづかない。ほんの10株程度のことなのに、いっこうに前にすすまない。途中でよさそうなのだけ採ってギブアップ。大きめのレジ袋にはいりきらないほど、これも豊作だった。
「どうしようか」
食べきれるはずもない。出来のよさそうなのをえらんで、ジャガイモとインゲンの山をそれぞれ11に分けた。大きいのも、やや小ぶりのも、多様性の時代だからと小袋につめて、6つのペアを家人が近所に配ってくれた。残りは娘ぶたりと親戚におすそわけ便。ピンポン玉のようなジャガイモと細いインゲン、それに1つずつの山が手元に残った。
ジャガイモは3月に植えた。インゲンは5月初めに種まきをした。植える前に耕したのと、肥料を追加で1回。水やりはしないし、草とりも適当だ。まあ、他の人からみれば放任主義。自分ではそれなりのお世話したつもりだし、今朝も早朝から、汗だくで4時間もかけて腰が痛い。それが、これだけ?
ご近所にもらっていただき、美味しいと家人あてにライン返信がくれば、よかったねと思う。もらってもらわなければ、ジャガイモは芽がでるだけだし、インゲンは茹でて冷凍しても、まだ昨年のが残っている。
もらってもらうなら新鮮なうちに、という家人の方が正しいのはわかっているのですが。でもねえ、もう少し手元に置いておきたかった親の気持ちです。