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これで、福井へ行ける!
「これで、福井へ行ける!」
福井県は若狭のサバ街道口にいちど行ったっきり、今まであまり縁がなかった。いつか、と思っていたら家人と娘が富山に行くという。すかさず、「一緒に!」と押しかけ同行を申し出た。そう、この季節、思いはサバの「へしこ」と荒れる東尋坊です。
近くなら気が向いた時ひょいと出かけられますが、遠いとちょっとね。ひとりで出かけるには何かと理由づけがいります。仕事なら別ですが。
で、富山に着いて、福井でも別行動。ほんとうは現地集合がよいのですが、今回は現地で共有の目的がない。一緒に行くのがねらいなので、行き帰りは荷物持ちをかねたお供です。
「これで、秋田へ行ける!」
池内紀さんも思ったそうです(「すごいトシヨリ散歩」)。秋田にいる出版社の女性から講演と対談依頼があったときのこと、二つ返事で引き受けたといいます。対談相手の川本さんは、海岸沿いの景色をながめながら北上する羽越線に乗りたかったのでこれもすぐに返事した。
そうなんです。あそこに行きたいと思っているところに、行く理由が向こうからやってくる。これは「ときめき」ますよね。
こんなチャンス、のがしてなるものか。何をさておいても最優先です。
そうそう、へしこ。ぬる燗のおともで雪見、この季節がいちばんです。聞くとこのサバはノルウェー産だという。でも国産じゃなくてもいいじゃない。缶詰だってノルウェーサバのほうが旨いと思ってます。アサリだって、熊本じゃないってちゃんと書けばいいのに。