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「湯あがり娘」
エダマメの季節です。山形庄内の「だだちゃ」が有名ですが、近所にも美味しいエダマメがあります。気に入っているのが隣町のS農園の「湯あがり娘」、産直店にならぶのだけれど、人気ですぐ売り切れてしまう。
Sさんちでも販売していると聞いて、朝、電話してみた。
「Sさん?湯上り娘、あります?」
「え?」
「何時に行けばいい?お宅の湯あがり娘、評判だから」
「ちょっと...!?」
「すぐ売り切れちゃうので、そっちに買いに行こうと思って」
「こちらでは...」
要領の得ない女性だったので、わかる人にかわってもらおう。
「誰かいます?湯あがり娘、エダマメ欲しいんだけど」
「...Kさん(わたしのこと)、何言ってんのよ」
「え?」
「朝からお風呂には入ってないし、うちにはエダマメはないわよ」
「S農園さんでしょ?」
「冗談かと思って途中まで聞いていたけど」
なんと、山登り仲間のSさんにかけてしまったようです。電話番号でわたしだとわかっていたけれど、まさかラブコールでもあるまいし、ボケたのかと心配したと。いやあ、すみません。Sさんの湯あがり娘「姿」もいいけどねと、そそくさと電話を切りました。
「だだちゃ(おとうさん)」から「湯あがり娘」、とんだ間違い電話でした。