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センチメンタル・ジャーニー

「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心」

イチョウの落ち葉を踏みながらの散歩、盛岡城跡で偶然見かけた啄木の歌碑。なぜかその時に頭に浮かんだのが、映画「旅の重さ」(1972年松竹)とその主題歌「今日までそして明日から」(吉田拓郎)だった。

『私は今日まで生きてみました
 時には誰かの力を借りて
 時には誰かにしがみついて

 私は今日まで生きてみました
 そして今私は思っています
 明日からもこうして生きて行くだろうと』

「不来方」は盛岡の旧名、「来し方」は過去、過ぎ去った場所のこと。
どうやら、「 不来方」を「来し方」と混同したようなのです。

「十五」という年代と自分の過去を重ねあわせ、主演の高橋洋子さんのあどけない顔と、なかにひそむオトナを遠く目に浮かべながら、あの歌を口ずさむ。

センチメンタル・ジャーニー
たまの盛岡出張でした。