見出し画像

やっぱり、たよれるのは辞書かなあ

日本語は「ゆたか」ですね。漢字、読み、送りがなの基本となる常用漢字表はあるけれど、それだけじゃ表現に足りない。だから「表」外字や新旧字体、「ゆれ」などを許容して文をつくる。それには辞書引きが欠かせません。

校正の参考にと、「送り仮名のつけ方」というのをネットでさがして、見てました。「正しい日本語の表記」というページのなかのひとつで、勉強にはなったのですが、最後にこう書いてあるのに気づきました。

「・・・同じ文章の中で、送り仮名の付け方に「ゆれ」があると、それだけで読み手から不信感を持たれてしまい、どんなに素晴らしい内容が書かれていたとしても、穿った目で見られてしまうことになりかねません」

『穿った目』で引っかかりました。

なんか変ですよね。辞書をひくと、
『うがつ(穿つ)②人情の機敏や事の真相などを的確に指摘する』(新明解)

そうですよね。

文化庁の「国語に関する世論調査」によると、『穿った見方』の意味は、
1. 物事の本質を捉えた見方をする(26%)
2. 疑って掛かるような見方をする(48%)
だという。正解は1ですが、2と解釈している人が半分近くいる。

このネットの「送り仮名」の著者もそうだったのでしょうか。そうなると、これ以外の項も著者のいうところの『穿った目』で見てしまいそうです。

やっぱり、たよれるのは辞書でしょうか。