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「働かないおじさん」が言いたいこと

「働かないおじさん」と呼ばれているかもしれません。たしかに、現役バリバリのころからくらべて働きは悪い、と自分でもそう思います。機敏にうごけないし、無理もきかないし、DXだって苦手だ。でも、そんなことじゃないのです。

定年をすぎたシニアの人、ラインの長を若手に託して一歩ひいた人、営業の第一線から外れてスタッフの仕事にまわった人、わたしもそのうちのひとりです。昨日までの対戦相手が横を向いてしまった、彼(彼女)の相手がわたしじゃなくなってちがう人にかわって、こちらをを向いてくれない。それに戸惑っているからなのです。

それを、「働かないおじさん」はモチベーションが低いからだと指摘するヤツもいる。リスキリングだとか、リカレントだとかをやらせろだの、あげくの果てに転職のすすめだとか、勝手なことをいう。その業界の代弁をしているんじゃないかと思わせる人事部も気に入らない。

やりたいこと
やれること
やらなければならないこと

この3つを一致させろというのはやめましょう。これまでこの3つをそれなりにやってきたんです。卒業して今の状況があるわけですから。もとに戻してくれれば、まだやれると本人は思っている。

「やれること」を軸に考えてください。

「やりたいこと」と同じ方向ならハッピーでしょうが、これはまずない。だって、そうであれば「働かない」とは言われてない。そう、「やらなければならないこと」にあわせるしかない。

DXやデジタルマーケティングなどという分野でも、人と人とのアナログ的な、現場での仕事をぬきにしては成立しません。これって「働かないおじさん」たちの得意分野ですよ。ずっとやってきたし、名刺だってたくさん持っている。

そんな目で仕事を見直しましょう。

「働かないおじさん」に言っているのではありません。ラインの長にお願いしているのです。このおじさんたちは、組織上、受け身ですから。