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noteと絵日記

台風が北上して、九州地方に線状降水帯発生の注意が喚起されている。遠く離れた関東地方でも、積乱雲が空高く覆ったと思ったら、いきなり強い雨が降ってきた。

例年、梅雨の終わりは豪雨になって、きっぱりと夏空に切り替わる。今年は雨が少なく、晴れた日が多かった。梅雨明け宣言がいつ出されたのかよくわからないほど、線引きのない夏になった。

「絵日記」をつけている。

日付の横に、天候と気温を書く。「晴れ」の字を数えると、7月に入ってから35回も登場している。最高気温は35℃を下まわることは数えるほどしかなかった。今年は暑いのだ。

「絵日記」には、他人に言えないような心情を正直に吐露したのは、めったに出てこない。その日の前後に見聞きしたことや新聞記事などを忘れないように手書き、切り貼りしているだけだ。たまに、地図やスケッチがあったり、買い物のレシートが添付されていたりする。

阿久悠さんの「時の過ぎゆくままに」じゃないけれど、ただ過ごしてきた時を少しでも振り返れるようにと、始めた。かれこれ20年になる。薄くても裏抜けしないトモエリバーのA4 紙に、「晴れ」の字をペリカンの中字で書く。

noteを描くようになって、「絵日記」の役割が増した。

noteに描きたい「気づき」など、毎日湧いてくるものでもない。先の天気や気温の記録と同じように、「絵日記」を振り返る。そう、困ったときは、ページを繰るのがいい。なにかしら、ヒントがでてくる。いや、なにがなんでも引っ張り出さねばならない。今日は、そんな日だった。