自由研究は大変?
夏休みが始まりました。子どもたちが学童に通っていたころは「この暑さでお弁当か。。大丈夫なのかな??」と不安を覚えながらの日々でした。勝手に食べてくれるような歳になって、本当に良かった!
自分でやらない「自由研究」に意味はある?
さて、夏休みの大変な宿題の二大巨頭が「読書感想文」と「自由研究」ですね。自由研究がない学校も多いとはいえ、100円ショップで「自由研究グッズ」が展開されているのを見ると、やっぱりまだ「やらなければならない」学校も多いのではないかと思うのです。
「中学受験の内申書に響くから、お金を払って、自由研究を代行してくれる業者に頼む」という話も聞きます。そして検索するとそういう業者も出てくるんですよね。。。親がやった「自由研究」を子どもが模造紙に書くだけというパターンも聞きます。でも、そういう「自由研究」はリスクが高いと思っています。
自分でやっていないものを自分のものとして提出してしまった場合、「ずるをしてもいいんだ」という価値観を与えることになりかねません。子どもの倫理観に影響しますよね。
もう一つ「お母さんやお父さんは、「自分にはできない」って思ってるんだ。。。」とかんじ、自己肯定感を下げてしまうのではないかと思うんです。
自由研究で、創造力やまとめる力を鍛えよう
私はこれまで数百名の子どもたちの自由研究指導をしてきました。そして小学生向けの科学実験図鑑などを書いています。その経験から、小中学生の自由研究では、「学術的に新しいこと」をやる必要はなく、「自由研究をやる前にはわからなかったこと、知らなかったこと」について、自分なりに実験をし、何らかの結果を得て、そこから、自分なりの「答え」を得ればいいと思っています。
研究に失敗はありません。思うような結果が出なかったとしても、「こうしたら、予想とは違う結果になった」という結果が得られたわけです。そこで改良点を自分なりに考えることが出来れば、それで十分ではないでしょうか?
「自分で疑問を持ったこと」について「自分なりに実験などで検証」し、「結果を分析」して、「人にわかるようにまとめる」というのが自由研究ですね。そしてこの力、これからどのような道に進むにせよ大事になってくると思っています。自由研究は、創造力・試行錯誤力・分析力・人に伝える力などを身につけるとてもいいトレーニングになります。
次回からは自由研究のやり方について、書きますね!