【閲覧注意】書道用紙に住む小さな虫の話
書道をやっているとよく見かける虫・・・紙の上をそろそろそろと音も無く歩いている虫・・・筆者の感覚では半紙300枚に1匹くらい見かける気がする。姿を見かけないだけで実際にはもっといるだろう。古い本の中にも時折見かける。
筆者はGとか蝉とかクモとか、自分の間近にいたらぎゃあと悲鳴をあげてしまう、おそらく一般的な?虫嫌いだが、この紙に出る虫はあまりに小さいのでちょっとだけ可愛さまで感じてしまう。
かと言って、手に乗せたり、大事に紙室を与えて飼ったりしないけれども。。
紙魚じゃなかった
筆者にとって身近なこの小さき生物はずっと「紙魚(シミ)」だと思っていたのだが、ふと今回調べてみたところおそらく画像判断で紙魚ではなさそうなことが判明。
書道用紙によく見かけるのは銀色ではないし、長い触角もない。到底1cmもない。1~2㎜くらいだ。
筆者は「紙魚」のネーミングが好きで、「紙魚」だと信じてきたのだが。
ちなみに、「紙魚」はGよりも昔から生存していて、3億年以上前から形もほとんど変わっていないのだとか。3億年・・・!紙などの植物の繊維を食べるが、何にも食べない状態でも数か月~1年は生きながらえることができるというスーパー生物。
刺すことも噛むこともなく、人体には無害(大量発生した場合にはアレルギーを引き起こす可能性がある)。紙に穴を開けるほどの力もないらしい。古本、掛け軸などに現れ、紙の特に糊を好むのだとか。
チャタテムシ・・・?
紙魚でなければダニ!?でもダニは0.3~0.6mmで基本的には目には見えない。マダニは3~10㎜ほどあるものもいるらしいが、筆者が書道用紙に見かけるのはマダニのようにいかつい感じでは全くない。
紙によく出没する虫は紙魚の他に、「チャタテムシ」「シバンムシ」がいるようだが、後者は住み着いた本や畳や食品などに穴を開けるなどボロボロにしてしまうらしい。一方チャタテムシは穴を紙に穴を開けるなどのことはできないと言う。
筆者は書道用紙や掛け軸に穴を開けられたことはなく、見かけるのはあくまでそろそろそろと動く弱弱しくてフワフワした存在。なのでたぶん、「チャタテムシ」。
チャタテムシの中でも日本でよく現れるのは「ヒラタチャタテ」。体長1〜1.3mm、淡褐色〜褐色で、無翅で体全体が柔らかい。
うん、たぶんソレ。
高温多湿(25~29℃、湿度75%以上)でカビの発生を好む。カツオブシ、ビスケット、チーズ等々、その他乾燥食品、薬なども食べるらしい。紙に住み着くのは、紙魚同様に糊を特に好むという性質によるらしい。
ただうちの紙の保管場所はそんなに高温多湿でもない気がするけれど。
書道用紙には糊は無いが、何せほんの少しの塵で1年とか生きられるような生物なのだから書道用紙に発生してもなんら不思議はない。
墨を避ける?
冒頭の撮影したチャタテムシ(たぶん)は、明らかに黒い部分を避けて動いているように思える。墨に防虫効果があるのか、多湿好きとはいえ書き立ては瑞々しすぎて溺れてしまう恐怖からなのか、黒という色に反応しているのか、全く定かではないが。
書道用紙に現れる1㎜ほどの虫。たぶんチャタテムシ・・・?
何かご存じの方は教えてください!
noteのスキ♡はアカウントがない人でも押せるので、記事が面白かったと思った方は是非スキ♡押していってくださるととっても嬉しいです!
フォローも感謝感激!
※毎週火曜19時更新
『YouTube』も『Podcast』もよろしくお願いいたします↓↓↓
○YouTube
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!