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鳥取砂丘はこれ以上大きくならない

砂丘と砂漠の違いを説明するのはなかなか難しい
子どもから見ればどちらも単なる「砂」には変わりない。

一言で言えば「砂漠は降水量が少ない広大な砂地で、砂丘は風で砂が運ばれた丘であること。」

厳密にいうと、基準は「年間降水量」。

​・乾燥地帯(砂漠): 年間降水量が250ミリメートル以下。

・半乾燥地帯: 年間降水量が250ミリメートルから500ミリメートル。

・湿潤地帯: 年間降水量が500ミリメートル以上。

これらの基準に基づいて、気候や地形が分類されます。

砂漠地帯は特に降水量が非常に少なく、生物の生息が厳しい環境。​日本では鳥取砂丘が有名ですが、年間降水量は2000ミリメートル以上あります。

鳥取砂丘の鑑賞

鳥取砂丘は、その美しい景観と独自の地質学的特性から、日本の天然記念物に指定されています。これには、風によって形成された広大な砂の丘や、海岸線に沿った独特の地形が含まれます。天然記念物として保護されることで、その自然の美しさと生態系が守られ、未来の世代にも伝えることができるのです。鳥取砂丘は、観光名所としてだけでなく、自然保護の観点からも非常に重要な場所となっています。

ライブカメラのサイトがあります。コントローラーでカメラを動かせます!→鳥取砂丘ライブカメラコントローラー

鳥取砂丘のでき方

鳥取砂丘のでき方

【問題】鳥取砂丘を世間に広く紹介した人は以下の誰でしょうか。

  1. (1)夏目漱石
    (2)有島武郎
    (3)正岡子規

【答え】

(2)有島武郎(ありしま たけお)です。

浜坂の 遠き砂丘の 中にして 寂しき我を 見いでけるかも​

​この短歌は、有島武郎が鳥取砂丘を訪れた際の感情を詠んだものです。浜坂という地名から始まり、広大な砂丘の中で孤独を感じる自分自身を見つめる情景が描かれています。広がる砂丘の中に立ち、自分の存在の小ささや孤独を感じ取る瞬間を詩的に表現しています。この短歌を通じて、自然の中で感じる感情の深さや、孤独という普遍的なテーマが浮かび上がります。鳥取砂丘の美しさと、その中での内省的な体験を詠んだものです。鳥取砂丘を訪れる際には、この短歌の風景を思い浮かべながら、その魅力を堪能してみてください。

ちなみに、この短歌を発表した一月後に長野県の軽井沢で自殺したとのことで、にわかに、鳥取砂丘が有名になったそうです。

彼の代表作には、「カインの末裔」「或る女」「お末の死」「小さき者へ」「生まれ出づる悩み」「一房の葡萄」などがあります。これらの作品は、貧困層や農夫、芸術家、肉食女子など、さまざまな人間の生き様や愛情を描いています。​

実際に鳥取砂丘に行ってみた

当日は風速8Mでした。

実際に鳥取砂丘に行ってみた

風が作り出す砂の模様を楽しみました。

天然記念物指定なので、海で泳いだり、砂浜に落書きするということはしてはいけません。

落書きするとしたら「有島武郎」と書こうと頭の中で想像して鳥取砂丘を後にしました。

タイトルの鳥取砂丘はこれ以上大きくならない理由は「護岸」整備されているからです。


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