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水深800メートルのシューベルト|第1104話

「それだけ状況がまずいって事だよ。しばらく艦長の指示に従った方がいい。酸素発生装置はバッテリーで動くんだから、そのバッテリーが切れてしまったら、どうなると思う?」


 ロバートは立ち上がり、窘めてきたボブの襟を掴んだ。
「海軍に入隊する時点でペシミズムを捨てていない奴がいるとは、予想外だったぜ。中尉殿も言ってたよなあ。自分でできる努力をしたらいいんだよ。きっと助かる。バッテリーが切れる前に助けが来るって信じられなくてどうする!」


「大声出すな。酸素の無駄遣いだ。それにこの手を離せ。野蛮人サヴィッジ
 ボブがロバートの手首を掴んだ。二人はそのまま睨み合っていたが、セペタが黙って二人の肩に手を置き、それぞれを引き離すように力を込めたので、ロバートは下がって再び腰を下ろした。


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